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お悩み解決

ウォシュレット「点検」が点灯した場合の対応方法は?

ウォシュレットの「点検」ランプが点灯したり、「電源」ランプが高速点滅するのは、「長年使っているので、一度点検してくださいよ」とお知らせするもので、故障ではありません

しかし、自分でOFFにはできないので、専門業者を呼んで対応してもらう必要があります。

今回は、ウォシュレットの点検ランプが点灯したり、電源ランプが高速点滅する事象について詳細に解説していきます。

トイレ修理の専門業者に確認する

温水洗浄便座の点検ランプがつく理由は?

温水洗浄便座の点検ランプが点灯する理由は、「温水洗浄便座を長期間使用しているので、安全確認のために一度点検してもらったほうがよいですよ」という意味です。

温水洗浄便座は電気製品なので、10年以上使用しているとさまざまなところが劣化してきます。

多少の劣化なら問題ありませんが、劣化しているところから漏水、漏電、火災などが起こると一大事です。

トイレは「20年、30年使えるはず」と思っている方も多いでしょうが、それはあくまで便座の土台となる衛生陶器の部分のことです。

衛生陶器は20年、30年と使うケースも少なくありませんが、電気製品である温水洗浄便座を同じような感覚で使うのは非常に危険なのです。

そこで一部のメーカーは、あらかじめ点検を促す表示を製品に組み込んでいて、一定の期間が経過したらユーザーに知らせる仕組みにしています。

電源ランプが高速で点滅する製品もある

昔の製品の中には点検ランプがないかわりに「電源」表示が高速点滅して点検時期をお知らせするタイプもあります。

電源ランプが「1秒間に数回」と超高速で点滅するので、誰の目にも「通常とは異なる状態」だとわかるようになっています。

点検ランプの点灯(電源ランプの高速点滅)は自分でOFFにできる?

残念ながら点検ランプの点灯や、電源ランプの高速点滅をユーザー自身がOFFにはできません。

ユーザーが勝手にOFFにできてしまうと、点検を促す意味がなくなってしまうことが理由のようです。

点検ランプの点灯(電源ランプの高速点滅)はどうやって解除する?

点検ランプ(または電源ランプの高速点滅)をOFFにするためには、以下の手順が必要になります。

点検ランプの点灯をOFFにする方法

  1. 温水洗浄便座本体のカバーを開ける
  2. カバーの中にある特定のジャンパー線を切断する
  3. 温水洗浄便座本体のカバーを元に戻す

慣れた人が作業をすれば30分くらいで完了しますが、ユーザー自身でやるのは極めて危険なので必ず専門の修理業者に依頼するようにしましょう。

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点検ランプが点灯したら故障がなくても点検してもらおう

点検ランプが点灯したら、故障がなくても点検してもらうことをおすすめします。

点検ランプが点灯しても製品は問題なく使用できるかもしれません。

しかし、点検ランプの点灯は少なくとも製品の使用を始めてから10年程度は経過していることを意味するので、点灯を機会に専門事業者に点検してもらうことをおすすめします。

10年も経過すると、埃、湿気、尿や洗剤の侵入など、さまざまな要因で部品が劣化している可能性があるからです。

点検ランプを一度OFFにするともう点灯しない?

点検ランプを一度OFFにしても、数年後にまた点灯する仕組みになっています。

たとえば、新品から10年経過して点検ランプが点灯し、点検後OFFにしても、その数年後、つまりトータルの使用期間が十数年経過するとまた点灯しまうのです。

先ほども書いたように温水洗浄便座は、衛生陶器と異なり電気製品なので、使用から10年以上が経過している場合は定期的に点検することが推奨されています。

点検ランプを搭載しているメーカーはLIXILだけ

2024年現在、製品に点検ランプを搭載しているのはLIXIL(INAX)だけです。

TOTO、Panasonic、TOSHIBAなど、他のメーカーの製品には点検ランプはありません。

主要メーカー 点検ランプの有無
TOTO なし
LIXIL(INAX) あり
Panasonic なし
TOSHIBA なし

今後も点検ランプの点灯機能が搭載されている製品を希望するなら、LIXIL(INAX)の製品を購入されることをおすすめします。

点検ランプが搭載されていない製品の方がよいと思うなら、その他のメーカーの製品を選択しましょう。

買い替えなら1万円台から買える温水洗浄便座もあり

もし便座部分の買い替えを検討するなら、ネット通販で安価に購入する方法もあります。

たとえば、以下に挙げる製品はアマゾンでも人気の安価なタイプとなっています。

東芝クリーンウォッシュSCS-T161

メーカー・型番 東芝SCS-T161
価格 約16,000円(アマゾンの場合)
一体型 or 後付型 後付型
シャワー加熱方式 貯湯式
操作方法 袖部での操作
年間消費電力量
電気代の目安
152kWh(215kWh)
4,104円(5,805円)
最大シャワー流量 0.75L/分
保証期間 1年
おしり洗浄 あり
ビデ洗浄 あり
暖房便座 あり
抗菌加工部位 便座
ノズル掃除 あり
節電 あり
脱臭 あり
温風乾燥
自動開閉
自動洗浄
夜間ライト
その他機能 ステンレスノズル、ノズル位置調整機能

アマゾンでベストセラーになっていた旧モデルの後継品で、2021年11月にリニューアルされて発売された機種です。

価格は16,000円前後で、温水洗浄便座の中では最安価な部類に入るにも関わらず、この価格帯では珍しく脱臭機能がついています

温水の流量は最大0.75L/分で、他メーカーの同等品に比べて約15%大きく、たっぷりのお湯でお尻を洗える仕様になっています。

発売から1年足らずでも、アマゾンで4,000件近い評価がついていて、旧モデルからの人気をそのまま引き継いだ東芝の最安価モデルです。

こんな方におすすめ
  • ネット通販で人気の機種から選びたい方
  • 脱臭機能を使いたい方
  • シャワーの湯量を重視したい方

LIXILシャワートイレCW-RG1

メーカー・型番 LIXIL CW-RG1
価格 約20,000円(アマゾンの場合)
一体型 or 後付型 後付型
シャワー加熱方式 貯湯式
操作方法 袖部での操作
年間消費電力量
電気代の目安
164kWh(230kWh)
4,428円(6,210円)
最大シャワー流量 おしり0.57L/分、ビデ0.65L/分
保証期間 1年
おしり洗浄 あり
ビデ洗浄 あり
暖房便座 あり
抗菌部位 便座、ノズル
ノズル掃除 あり
節電 あり
脱臭
温風乾燥
自動開閉
自動洗浄
夜間ライト
その他機能 便座の継ぎ目をなくしたキレイ便座、レディスノズル

LIXILの最安価モデルで、おしり洗浄やビデ洗浄、暖房便座などの基本機能を搭載したモデルです。

東芝の商品のように脱臭機能やノズル位置調整機能はついていませんが、この商品には便座の継ぎ目をなくしたキレイ便座が採用されています。

汚れの溜まりやすい便座の継ぎ目がないので、見た目もすっきりして、お手入れもより簡単です。

また、ノズルはおしり用とビデ用で分かれているので、「おしりを洗ったノズルでビデ洗浄したくない」という方にはおすすめです。

こんな方におすすめ
  • 便座のお手入れを簡単にしたい方
  • ノズルが分かれている方が気持ちがよいと感じる方

PanasonicビューティートワレCH941SPF

メーカー・型番 Panasonic CH941SPF
価格 約20,000円(アマゾンの場合)
一体型 or 後付型 後付型
シャワー加熱方式 貯湯式
操作方法 袖部での操作
年間消費電力量
電気代の目安
141kWh(194kWh)
3,807円(5,238円)
最大シャワー流量 0.65L/分
保証期間 1年
おしり洗浄 あり
ビデ洗浄 あり
暖房便座 あり
抗菌部位 便座、ノズルシャッター
ノズル掃除 あり
節電 あり
脱臭
温風乾燥
自動開閉
自動洗浄
夜間ライト
その他機能 ステンレスノズル、ノズルシャッター

Panasonicの最安価モデルで、おしり洗浄やビデ洗浄、暖房便座などの基本機能を搭載したモデルです。

他の機種に比べると省エネ性に優れていて、節電機能を上手に使うと年間の電気代は4,000円未満になります。※1kWhの電気代が27円の場合

ノズルは抗菌効果のあるステンレスノズルを採用していて、ノズルに汚れが入ることをガードするノズルシャッターもついています。

こんな方におすすめ
  • 少しでも省エネにしたい方
  • ノズルまわりの清潔性を重視したい方

まとめ

点検ランプのまとめ
  • 点検ランプが点灯する理由は、購入から10年程度使用していることをお知らせし、点検を促すため。(一部の製品では電源ランプが高速点滅する)
  • 点検ランプをユーザー自身が消すことはできない。
  • 点検ランプを消したい場合は、専門業者に依頼をして中身を点検してもらう必要がある。
  • 点検ランプが搭載されているのはLIXIL(INAX)の製品。他のメーカーには点検ランプは搭載されていない。

上記の製品以外にも温水洗浄便座をお好みにあわせて選択したいなら、以下のページをご覧ください。

おすすめ温水洗浄便座を価格・機能別にまとめ

ABOUT ME
中山 裕司
元住宅設備メーカーのトイレ設計者で、トイレ業界に20年携わる便器・温水洗浄便座のプロです。トイレに関するご質問やお困りごとがあれば、お気軽にお問い合わせください。>>メールはこちら >>公式Lineはこちら