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折板屋根での太陽光発電を諦めていませんか?設置を可能にする次世代パネルとは

工場の屋根や倉庫、カーポートなどでよく見かける折板屋根。広い面積を有効活用して太陽光発電を導入したいと考えても、「特殊な形状だから設置は難しいのでは」「建物の耐荷重が心配」といった理由で、導入をためらっている方もいらっしゃるかもしれません。

確かに、これまでの太陽光パネルでは設置が難しいケースがあったのも事実です。しかし、技術の進歩により、そうした課題を解決する新しい選択肢が登場しています。この記事では、折板屋根への太陽光発電設置がなぜ難しいとされてきたのか、そしてその常識を覆す最新の技術について、分かりやすく解説します。

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超薄型太陽光
  • 古い・弱い屋根でも大丈夫:従来の太陽光パネルの5分の1の軽さ。旧耐震の工場、スレート・折板屋根、ビニールハウスなど、これまで設置が難しかった工場や倉庫にも対応できます。
  • 工事は短期間・低コストで:両面テープや接着剤で設置でき、大掛かりな工事は不要 。工期を大幅に短縮し、コストを抑えます。
  • 災害にも強い安心の長期保証:雪・台風・塩害に強い設計です 。さらに最大25年の出力保証付きで、長く安心してご利用いただけます。
  • 未来のコストを削減:自家消費で電気代を削減するだけでなく、2028年から導入が見込まれる炭素税への対策にもなります。
  • 持続可能な運用:将来、発電効率が低下した際も、パネルを廃棄せず重ね貼りする「リパワリング」技術で性能を回復させることが可能です。

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目次

折板屋根では太陽光パネルの設置が難しい、はもう過去の常識です

これまで、多くの工場や倉庫の所有者様が、折板屋根への太陽光パネル設置を検討しながらも、さまざまな制約から断念せざるを得ない状況がありました。重量のある従来型のパネルでは、建物の構造に負担をかけてしまう懸念があったためです。

ただ、現在の技術革新は目覚ましく、こうした課題を乗り越える製品が開発されています。具体的には、非常に薄くて軽い、次世代型の太陽光パネルが登場したことで、状況は大きく変わりました。この新しい技術により、今まで設置が不可能だと考えられていた多くの折板屋根で、安全かつ効率的に太陽光発電システムを導入できる可能性が広がっています。

なぜ折板屋根では従来型太陽光の設置が敬遠されてきたのか?

それでは、具体的にどのような理由で、折板屋根への従来型太陽光パネル設置は難しいとされてきたのでしょうか。主に、屋根の構造的な特徴に起因する3つのリスクが考えられます。これらの課題を理解することが、新しい技術の価値を知る上での第一歩となります。

折板屋根特有の3つのリスク

折板屋根への太陽光パネル設置には、主に「重量」「防水性」「施工の複雑さ」という3つの側面で特有のリスクが伴います。

まず一つ目は、建物の耐荷重の問題です。ガラスや金属フレームで構成される従来型の太陽光パネルは、1平方メートルあたり15kgから20kg程度の重さがあります。工場や倉庫などの建物は、必ずしもその付加重量を想定して設計されているわけではなく、特に旧耐震基準で建てられた建物の場合、屋根の耐荷重性能に余裕がないケースも少なくありません。

二つ目は、雨漏りのリスクです。折板屋根には、屋根材を重ねてボルトで固定する「重ね式」と、屋根材の端を折り曲げて連結する「ハゼ式」の二種類があります。「重ね式」の屋根にパネルを設置する場合、架台を固定するために屋根に穴を開ける必要があり、その穴から雨水が浸入するリスクが常に付きまといます。

そして三つ目は、施工の複雑さです。波型の凹凸がある折板屋根の形状は、平らな屋根に比べて設置作業が複雑になりがちです。特に「ハゼ式」の場合、ハゼ部分を掴んで固定する専用の「掴み金具」を使用する必要があり、専門的な知識と技術が求められます。

結果として、保証の対象外になるケースも

前述の通り、折板屋根への太陽光パネル設置には、建物への構造的な負担や雨漏りのリスクが伴います。こうしたリスクがあるため、設置業者によっては施工後の長期保証を提供しなかったり、あるいは建物の保証自体が対象外になってしまったりする可能性がありました。

万が一、太陽光パネルの設置が原因で雨漏りや建物の損傷が発生した場合、その修繕には多額の費用がかかることも考えられます。保証がなければ、その費用はすべて自己負担となってしまいます。このように、経済的なメリットを求めて太陽光発電を導入したにもかかわらず、かえって大きな損失を生むリスクがあったことも、設置が敬遠されてきた一因と言えるでしょう。

その課題、次世代の「超薄型太陽光」がすべて解決します

これまで述べてきた折板屋根特有の課題ですが、技術の進歩によって生まれた「超薄型太陽光パネル」が、これらの問題を一挙に解決する道を開きました。この新しいパネルは、従来品の常識を覆す「軽さ」「柔軟性」「耐久性」を兼ね備えており、折板屋根への設置に最適なソリューションを提供します。

「柔軟性」と「多様な施工法」が折板屋根に最適解を提供

次世代型の薄型太陽光パネルは、まるでクリアファイルのようにしなやかに曲がる性質を持っています。製品によっては120度まで曲げることが可能で、折板屋根の波型形状や、体育館のような湾曲した屋根にもぴったりとフィットさせることができます。

この柔軟性は、施工方法の多様性にも繋がっています。例えば、屋根に穴を開ける必要がない「ハゼ式折板屋根」では、ハゼ部分をしっかりと掴む専用の金具(掴み金具)を用いて固定します。この工法であれば、建物を傷つけることなく設置できるため、雨漏りの心配が限りなくゼロに近くなります。さらに、屋根の材質や状態に応じて、架台を使わずに強力な両面テープで直接貼り付ける施工も可能であり、工事期間の短縮やコスト削減にも貢献します。

圧倒的な「軽さ」が重量問題を解消

超薄型太陽光パネルが持つ最大の利点の一つが、その圧倒的な軽さです。ガラスを使用しない設計により、従来型パネルの約4分の1という驚異的な軽量化を実現しています。

パネルの種類1平方メートルあたりの平均重量特徴
従来型太陽光パネル約15kg ~ 20kgガラスや金属フレームを使用し、重い
超薄型太陽光パネル約2.87kg ~ガラス不使用で非常に軽く、建物への負担が少ない

この表からも分かる通り、建物にかかる負荷は劇的に小さくなります。そのため、これまで耐荷重の制約で設置を諦めていた旧耐震基準の建物や、軽量鉄骨で建てられた畜舎や倉庫など、さまざまな建物への導入が可能になるのです。地震の際の揺れによる建物への影響も最小限に抑えられるため、防災の観点からも安心材料となります。

「高い耐久性」と「長期保証」が過酷な環境に対応

軽量で柔軟なだけでなく、厳しい自然環境に耐えうる高い耐久性も備えています。フッ素樹脂加工などが施されたパネルは、耐熱性や耐火性に優れるほか、雹(ひょう)や衝撃にも強いのが特徴です。

また、沿岸部の工場などで懸念される塩害にも対応できる「重塩害地域対応」の製品や、積雪2.5m、風速60m/sといった過酷な条件下での使用を想定した製品も存在します。これらの高い信頼性を背景に、メーカーからは最大25年の出力保証や、最長20年の施工保証といった長期保証が提供されています。これにより、導入後に安心して長期間システムを運用していくことが可能になります。

折板屋根での導入実績

実際に、これまで設置が困難とされてきた折板屋根に、超薄型太陽光パネルが導入された事例があります。

広島市にある深川医療器では、海沿いという立地から腐食のリスクがあること、そして屋根の耐荷重に制約があったことから、従来型の太陽光パネルの設置は難しい状況でした。しかし、重塩害地域に対応し、かつ軽量な薄型太陽光パネル「ペラペラ太陽光」を採用したことで、これらの課題をすべてクリアしました。

ここでは折板屋根に一般的な挟み金具を用いて、合計で27.2kWの太陽光発電システムを設置。発電した電力の多くを自家消費することで、電気料金の削減と、年間約3.15トンものCO2削減効果を見込んでいます。この事例は、今まで諦めていた多くの建物で、太陽光発電という選択肢が現実的になったことを示す好例と言えるでしょう。

まとめ:これからは折板屋根でも、次世代太陽光パネルという選択肢を

この記事では、折板屋根への太陽光発電設置に関する従来の課題と、それを解決する次世代技術について解説しました。

要点をまとめると、以下のようになります。

  • 従来型パネルは「重量」「雨漏りリスク」「施工の複雑さ」から折板屋根への設置が困難な場合があった。
  • 次世代の「超薄型太陽光パネル」は、「圧倒的な軽さ」で耐荷重の問題をクリアする。
  • 「柔軟性」と「多様な施工法(掴み金具など)」により、屋根を傷つけずに安全な設置が可能になる。
  • 塩害や積雪、強風にも耐える「高い耐久性」と「長期保証」で、導入後も安心できる。

工場の電気代削減や企業の脱炭素経営が求められる中で、屋根のスペースを有効活用できる太陽光発電は非常に魅力的な手段です。もし、「うちの建物は折板屋根だから」という理由で一度は導入を諦めてしまった経験をお持ちでしたら、ぜひ一度、この新しい超薄型太陽光パネルという選択肢を検討してみてはいかがでしょうか。

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  • 古い・弱い屋根でも大丈夫:従来の太陽光パネルの5分の1の軽さ。旧耐震の工場、スレート・折板屋根、ビニールハウスなど、これまで設置が難しかった工場や倉庫にも対応できます。
  • 工事は短期間・低コストで:両面テープや接着剤で設置でき、大掛かりな工事は不要 。工期を大幅に短縮し、コストを抑えます。
  • 災害にも強い安心の長期保証:雪・台風・塩害に強い設計です 。さらに最大25年の出力保証付きで、長く安心してご利用いただけます。
  • 未来のコストを削減:自家消費で電気代を削減するだけでなく、2028年から導入が見込まれる炭素税への対策にもなります。
  • 持続可能な運用:将来、発電効率が低下した際も、パネルを廃棄せず重ね貼りする「リパワリング」技術で性能を回復させることが可能です。

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この記事を書いた人

株式会社Water X Technologies代表取締役。住宅設備業界に20年以上携わる、設備機器開発のプロ。現在は新規事業支援、営業代行、Webメディア運営など多岐に渡ってサービスを展開しています。

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