古い建物に太陽光パネルを設置したいけれど、ご自身の建物が旧耐震基準のため難しいのではないかと、お悩みではありませんか。電気代の削減や環境への貢献を考えて太陽光発電の導入を検討したものの、建物の強度や重量の問題で断念してしまうケースは少なくありません。万が一、無理に設置を進めてしまうと、後から失敗したと後悔する事態にもなりかねないため、慎重な判断が求められます。
この記事では、旧耐震の建物に太陽光発電を設置する際に考慮すべきリスクや、耐震基準以外の課題について詳しく解説します。さらに、従来のパネルが抱える重量の問題を根本から解決し、これまで設置が困難とされてきた建物にも対応可能な新しい選択肢をご紹介します。この記事を最後までお読みいただければ、あなたの建物で太陽光発電を実現するための具体的な道筋が見えてくるはずです。

- 古い・弱い屋根でも大丈夫:従来の太陽光パネルの5分の1の軽さ。旧耐震の工場、スレート・折板屋根、ビニールハウスなど、これまで設置が難しかった工場や倉庫にも対応できます。
- 工事は短期間・低コストで:両面テープや接着剤で設置でき、大掛かりな工事は不要 。工期を大幅に短縮し、コストを抑えます。
- 災害にも強い安心の長期保証:雪・台風・塩害に強い設計です 。さらに最大25年の出力保証付きで、長く安心してご利用いただけます。
- 未来のコストを削減:自家消費で電気代を削減するだけでなく、2028年から導入が見込まれる炭素税への対策にもなります。
- 持続可能な運用:将来、発電効率が低下した際も、パネルを廃棄せず重ね貼りする「リパワリング」技術で性能を回復させることが可能です。
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旧耐震の建物に太陽光の設置をおすすめできない理由
1981年5月31日以前の建築確認で建てられた「旧耐震基準」の建物に、従来の太陽光パネルを設置することは、一般的に推奨されていません。その最大の理由は、パネルと架台が建物にかける「重量」にあります。
建築基準法では、屋根が耐えるべき重さの基準である積載荷重が定められています。この基準は1981年6月1日に改正され、一般的な住宅の屋根の積載荷重は、それまでの1㎡あたり30kgから60kgへと引き上げられました。つまり、旧耐震基準の建物は、現在の基準よりも低い積載荷重で設計されている可能性が高いのです。
一般的な太陽光パネルは1㎡あたり約15kg~20kgの重さがあり、設置するための架台の重量も加わります。システム全体では数百kgにも達するこの重さが、もともと想定されていなかった旧耐震の建物にかかることで、建物の耐震性をさらに低下させてしまう恐れがあります。地震が発生した際に、その重さが揺れを増幅させ、建物に深刻なダメージを与えるリスクが高まるため、設置には細心の注意が必要となるのです。
古い建物への太陽光設置は耐震以外にも課題がある
旧耐震基準の建物への太陽光設置には、耐震性以外にもいくつかの懸念点が存在します。これらの課題を理解しておくことは、後々のトラブルを避けるために不可欠です。
- 屋根材の劣化
- 雨水侵入のリスク
- 屋上のスペース不足
屋根材の劣化
屋根材自体の劣化が挙げられます。長年の雨風や紫外線にさらされた屋根は、見た目以上に耐久性が低下していることがあります。特にスレート屋根などは、経年劣化によってひび割れや欠けが生じやすくなっています。このような状態の屋根に、重量のあるパネルを設置するための工事を行うと、屋根材をさらに傷つけ、雨漏りの直接的な原因となる可能性があります。
雨水侵入のリスク
屋根に穴を開けて架台を固定する従来の工法では、防水処理が不十分だと、そこから雨水が浸入するリスクが常に伴います。建物の構造体まで水が達すると、深刻なダメージにつながりかねません。
屋上のスペース不足
屋上のスペースの問題も無視できません。工場やビルの屋上には、室外機やキュービクルといった設備がすでに設置されていることが多く、太陽光パネルを設置するための十分な面積を確保できない場合があります。これらの課題から、古い建物への太陽光発電導入は、耐震性の問題だけでなく、多角的な検討が必要になると言えます。
超薄型太陽光なら旧耐震の建物でも設置可能

前述の通り、旧耐震の建物には重量や屋根の劣化といった課題があり、従来の太陽光パネルの設置は困難な場合がほとんどです。しかし、技術の進歩により、これらの問題を解決する新しい選択肢が生まれています。それが「超薄型太陽光」です。
この革新的な太陽光パネルは、その名の通り「薄くて、軽くて、曲がる」という大きな特徴を持っています。従来のガラス製パネルが持つ課題を根本から克服するために開発されたものであり、これまで設置を諦めていた建物にも、太陽光発電を導入できる可能性を大きく広げます。
次のセクションから、超薄型太陽光がなぜ旧耐震の建物にも設置できるのか、その具体的な理由を詳しく解説していきます。
軽いから強度が心配な古い建物でも設置可能
超薄型太陽光パネルが持つ最大のアドバンテージは、その圧倒的な「軽さ」にあります。製品にもよりますが、その重量は1㎡あたり約3.3kgと、従来のガラス製パネル(約11kg~17kg/㎡)と比較して4分の1から5分の1程度しかありません。
この軽量設計により、建物にかかる負荷を最小限に抑えることができます。そのため、旧耐震基準で建てられた建物や、構造上の理由で重さに制限のある老朽化した屋根にも、安心して設置を進めることが可能です。
項目 | 超薄型太陽光 | 従来の太陽光パネル |
重量/㎡ | 約3.3kg | 約11~16.9kg |
厚さ | 約3.0mm | 35mm以上 |
主な設置方法 | 両面テープ・接着剤 | 架台・ボルト固定 |
さらに、屋根の状態によっては、専用の高耐久両面テープや接着剤で直接貼り付ける施工ができます。これにより、パネルを固定するための重い架台が不要になるケースも多く、建物への総重量をさらに軽減できるだけでなく、設置コストの削減や工期の大幅な短縮にも貢献します。
曲がるから屋根の形状を選ばない
超薄型太陽光パネルのもう一つの大きな特徴は、クリアファイルのようにしなやかに「曲がる」柔軟性です。この特性により、従来の硬いガラス製パネルでは設置が不可能だった、特殊な形状の屋根にもフィットさせることができます。
例えば、体育館や倉庫などでよく見られる、カーブを描いたR屋根(アール屋根)や、凹凸のある折半屋根、その他湾曲した構造物など、これまでデッドスペースとなっていた場所を有効活用して発電設備を導入できます。
施工の自由度が非常に高いため、建物のデザインや形状を問わずに設置計画を立てられる点は、大きなメリットと言えます。農業用のビニールハウスといった、荷重をほとんどかけられないような建物への設置実績もあり、その応用範囲の広さを示しています。この柔軟性が、「設置できない」を「設置できる」へと変える新しい選択肢となるのです。
貼れるから壁面施工も可能
超薄型太陽光パネルは、屋根だけに設置するものではありません。軽量で柔軟な特性を活かし、建物の「壁面」に貼り付けて設置することも可能です。
屋上に室外機やその他の設備が多く、十分な設置スペースを確保できないビルや倉庫でも、壁面という新たなスペースを活用することで、自家消費に必要な発電量を確保できます。専用の両面テープや接着剤を用いた施工は、屋根に穴を開ける必要がないため、雨漏りの心配がありません。
プレハブ倉庫の屋根や壁、コンテナハウスなど、これまで太陽光発電の対象とは考えられてこなかった場所にも簡単に設置できる手軽さが魅力です。屋根の面積や強度に課題を抱えている場合でも、壁面設置という選択肢があることで、太陽光発電の導入を諦める必要はなくなります。建物全体をエネルギー生産の場として活用できる可能性が広がります。
高い耐久性と長期保証
「薄くて軽くて曲がる」と聞くと、耐久性に不安を感じる方もいるかもしれません。しかし、超薄型太陽光パネルは、日本の過酷な自然環境にも耐えうる高い性能を備えています。
メーカーによる試験では、風速60m/sの風圧に耐えることが確認されており、台風が多い地域でも安心して使用できます。また、積雪に関しても2.5mまでの荷重に耐える設計です。海岸近くの建物で懸念される塩害についても、海水が直接当たらない海岸から50m以上の距離であればメーカー保証の対象となるなど、幅広いエリアに対応しています。
さらに、TÜV認証やCEマークといった国際的な第三者認証を取得しており、その品質と安全性は客観的にも証明されています。保証内容も充実しており、25年間の出力保証、12年間の製品保証、そして最長20年の施工保証が付帯します。これらの長期保証体制が、導入後の安心を力強く支えてくれます。
工場や倉庫で超薄型太陽光を利用した際の削減事例
超薄型太陽光パネルは、特に365日昼間に稼働している施設で高い費用対効果を発揮します。ここでは、実際に導入された工場や倉庫での電気料金削減事例をいくつかご紹介します。
ある物流センターでは、年間618万円だった電気料金が、超薄型太陽光の導入により267万円まで削減されました。これは約5割の削減に相当し、経営改善に大きく貢献しています。
また、ある家具製造工場では、年間の電気料金1,283万円が643万円になり、こちらも約5割の大幅なコストカットを実現しました。
印刷工場においても、年間1,867万円の電気料金が1,278万円となり、約3割の削減に成功しています。
これらの事例からわかるように、事業で使用する電力の一部を自家消費でまかなうことで、月々の電気料金を大幅に下げることが可能です。もちろん、削減効果は建物の規模や電力使用量によって異なりますが、多くの施設で大きなメリットが期待できます。
まとめ:旧耐震でも使える超薄型太陽光
今回は、旧耐震の建物に太陽光発電を設置する際のリスクと、その解決策となる超薄型太陽光パネルについて解説しました。
従来の太陽光パネルは、その重量から旧耐震の建物への設置が難しく、屋根の劣化や雨漏りといった課題も抱えていました。しかし、超薄型太陽光はこれらの問題を根本から解決する可能性を秘めています。
この記事の要点を以下にまとめます。
- 旧耐震の建物へのリスク: 従来の重いパネルは、建物の耐震性を低下させる恐れがある。
- 超薄型太陽光のメリット:
- 軽量: 従来の約4分の1の重さで、建物への負荷が最小限。
- 柔軟: 曲面屋根など、これまで設置できなかった場所にも対応可能。
- 高い施工性: 両面テープなどで壁面にも設置でき、工期短縮・コスト削減に貢献。
- 高耐久・長期保証: 自然災害にも強く、長期間安心して使用できる。
電気代の高騰や脱炭素社会への移行が進む中、自家消費型太陽光発電の重要性はますます高まっています。もし、建物の古さや強度を理由に太陽光発電の導入を諦めていたのであれば、この超薄型太陽光を検討してみてはいかがでしょうか。まずは専門業者に相談し、ご自身の建物でどれくらいの削減効果が見込めるのか、シミュレーションを依頼してみることをお勧めします。