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塩害地域・海沿いの法人向け太陽光発電【設置の注意点と次世代の選択肢】

塩害地域にお住まいで、太陽光発電の導入を検討されている方の中には、潮風による設備への影響や、それに伴う保証の問題について、不安を感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。沿岸部特有の環境は、太陽光発電システムにさまざまなリスクをもたらす可能性があり、慎重な判断が求められます。

この記事では、塩害が太陽光発電システムに与える具体的な影響から、知っておくべき保証に関する注意点、そして塩害地域でも安心して利用できる新しい太陽光パネルの選択肢まで、詳しく解説していきます。

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  • 古い・弱い屋根でも大丈夫:従来の太陽光パネルの5分の1の軽さ。旧耐震の工場、スレート・折板屋根、ビニールハウスなど、これまで設置が難しかった工場や倉庫にも対応できます。
  • 工事は短期間・低コストで:両面テープや接着剤で設置でき、大掛かりな工事は不要 。工期を大幅に短縮し、コストを抑えます。
  • 災害にも強い安心の長期保証:雪・台風・塩害に強い設計です 。さらに最大25年の出力保証付きで、長く安心してご利用いただけます。
  • 未来のコストを削減:自家消費で電気代を削減するだけでなく、2028年から導入が見込まれる炭素税への対策にもなります。
  • 持続可能な運用:将来、発電効率が低下した際も、パネルを廃棄せず重ね貼りする「リパワリング」技術で性能を回復させることが可能です。

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目次

塩害地域では太陽光パネルの設置が難しい理由

塩害とは、潮風に含まれる塩分が建物や設備に付着し、錆や腐食を引き起こす現象です。四方を海に囲まれた日本では、多くの地域がこの塩害のリスクにさらされています。太陽光発電システムも例外ではなく、塩分が機器に付着することで、さまざまな問題が発生する可能性があります。

一般的に、海岸からの距離によって塩害のリスクは異なると考えられています。どの程度の距離までを塩害地域とするかは、都道府県によって基準が異なりますが、一つの目安として以下のような分類があります。

地域区分説明海岸からの距離の目安
岩礁隣接地域直接、波しぶきが当たる場所波飛沫が直接かかる範囲
重塩害地域塩害の影響が特に大きい地域海岸から500m以内
塩害地域塩害の影響が及ぶ可能性のある地域海岸から2km~7km以内
一般地域塩害の影響がほとんどない地域塩害地域より遠い場所
注意:上記の距離はあくまで一般的な目安であり、風向きや地形によって影響範囲は変動します。

このような環境下では、太陽光発電システムの各部品が劣化しやすくなるため、設置が難しい、あるいは推奨されないケースが存在します。

ソーラーパネルの腐食を引き起こす

ソーラーパネル本体の表面はガラスで覆われているため、塩害による直接的なダメージは受けにくい構造になっています。しかし、パネルを構成する他の部分、特に金属製のフレームや内部の配線などは、塩分の影響を免れることができません。

塩分が付着した状態で雨や夜露に濡れると、金属部分の錆や腐食が急速に進行します。腐食が進むと、パネルの強度が低下するだけでなく、内部の配線が断線し、発電能力に影響を及ぼすことも考えられます。長期間にわたって安定した発電を維持するためには、これらの部品の腐食を防ぐ対策が不可欠です。

パワコンの故障の要因となる

パワーコンディショナ(パワコン)は、太陽光パネルで発電した直流の電気を、家庭で使える交流の電気に変換する、太陽光発電システムの「心臓部」とも言える重要な機器です。このパワコンも、塩害による故障のリスクを抱えています。

特に屋外に設置する場合、潮風に直接さらされることになります。塩分がパワコンの筐体の隙間から内部に侵入すると、精密な電子回路や基板、接続端子などが腐食し、性能の低下や誤作動を引き起こす原因となります。最悪の場合、パワコンが完全に故障し、発電システム全体が停止してしまう可能性も否定できません。

架台にも影響が及ぶ

太陽光パネルを屋根や地面に固定するための架台は、システム全体の重量を支える土台となる非常に重要な部材です。多くの場合、アルミニウムやスチールといった金属で作られているため、塩害の標的となりやすい部分と言えます。

架台に錆や腐食が発生すると、その強度は著しく低下します。強度が落ちた状態で台風などの強風に煽られると、パネルが歪んだり、最悪の場合は飛散・落下したりする危険性も高まります。安全性を確保する上でも、架台の塩害対策は極めて大切です。

太陽光発電の効率が落ちる

塩害は、太陽光発電の効率にも直接的および間接的な影響を与えます。まず直接的な影響として、パネルの表面に塩分の結晶が付着することが挙げられます。この塩の汚れが太陽光を遮り、パネルが受け取る光の量を減少させるため、発電効率が低下してしまいます。

また、前述の通り、パネルの配線やパワコン、架台などが塩害によって劣化することも、間接的に発電効率を落とす要因となります。機器の性能が十分に発揮されなくなったり、システムに不具合が生じたりすることで、本来得られるはずだった発電量を得られなくなるのです。

結果として、保証の対象外になるケースも

太陽光発電システムを導入する際、多くの人がメーカーの長期保証を頼りにします。しかし、塩害地域での設置に関しては、この保証が適用されない場合があるため、細心の注意が必要です。

メーカーによっては、塩害地域を保証の対象外と定めていたり、「重塩害地域」や「岩礁隣接地域」での設置をそもそも認めていなかったりするケースが少なくありません。もし保証対象外の地域で無理に設置した場合、塩害が原因で機器が故障しても、無償での修理や交換は受けられなくなります。

そのため、設置を検討している場所が塩害地域に該当するかどうか、そして希望するメーカーの製品がその地域で保証の対象となるかを、契約前に施工販売店を通じて必ず確認することが求められます。

塩害地域で利用するなら次世代の「超薄型太陽光」!

従来の太陽光パネルが抱える塩害リスクや設置の制約から、沿岸部での導入を諦めていた方もいるかもしれません。しかし、技術の進歩により、こうした課題を克服する新しい選択肢が登場しています。それが、「ペラペラ太陽光」に代表される次世代の超薄型太陽光パネルです。

この新しいタイプのパネルは、従来のガラス製パネルとは一線を画す特徴を備えており、これまで設置が難しかった塩害地域でも安心して導入できる可能性を秘めています。

「高い耐久性」で重塩害地域でも長期保証の対象となる

次世代の超薄型太陽光パネルは、素材や加工技術に工夫が凝らされており、非常に高い耐久性を実現しています。例えば、表面にフッ素樹脂加工を施すことで、塩分や汚染物質の付着を防ぎ、優れた耐腐食性を発揮します。

また、架台や固定具にも溶融亜鉛メッキといった防錆性能の高い処理が施されている製品が多く、システム全体で塩害に強い構造になっています。このような高い耐久性により、メーカーによっては重塩害地域での設置にも対応し、最大25年といった長期の出力保証を提供している場合があります。これは、塩害地域での運用における大きな安心材料となります。

「柔軟性」と「多様な施工法」でどんな屋根にもフィットする

超薄型太陽光パネルの大きな特徴の一つに、その驚くべき柔軟性が挙げられます。クリアファイルのようにしなやかに曲がるため、体育館のようなR屋根(湾曲した屋根)や、凹凸のある折板屋根など、従来の硬いガラス製パネルでは設置が困難だった場所にもフィットさせることが可能です。

さらに、施工方法も多様です。屋根の材質や状態に応じて、専用の架台を用いる方法だけでなく、特殊な両面テープや接着剤で直接貼り付ける設置方法も選択できます。これにより、工事期間の短縮やコスト削減にも繋がります。

圧倒的な「軽さ」が重量問題も解消できる

従来のガラス製太陽光パネルは、1平方メートルあたり十数キログラムの重さがあり、古い建物や強度が懸念される屋根には設置できないケースがありました。

一方、超薄型太陽光パネルは、ガラスを使用していないため、1平方メートルあたり約3kgと、従来品の4分の1程度の圧倒的な軽さを誇ります。この軽さにより、これまで耐荷重の問題で設置を諦めていた工場のスレート屋根や畜舎、プレハブ倉庫などにも、導入の道が開けます。地震時の建物への負荷を軽減できるという点も、見逃せないメリットです。

塩害地域での導入実績

次世代の超薄型太陽光パネルは、その高い耐久性と設置自由度の高さから、様々な施設での導入が進んでいます。例えば、潮風にさらされやすい沿岸部の工場や物流倉庫では、電力コストの削減と脱炭素経営の両立に貢献しています。

ある製造工場の事例では、このパネルを設置したことで、年間1,200万円以上かかっていた電気料金のうち、約640万円の削減に成功したという報告があります。また、農業用のビニールハウスや畜舎といった、これまで設置が難しかった建物でも導入されており、幅広い分野でその価値が認められ始めています。

これらの実績は、塩害地域においても、太陽光発電が有効なエネルギーソリューションとなり得ることを示しています。

まとめ:これからは塩害地域でも、次世代太陽光パネルという選択肢を

これまで、塩害地域での太陽光発電の導入は、機器の腐食や故障、保証の問題など、多くの課題を伴うものでした。潮風による影響は避けられず、従来型のパネルでは設置が難しいケースも少なくありませんでした。

しかし、本記事でご紹介したように、「ペラペラ太陽光」をはじめとする超薄型の次世代太陽光パネルの登場により、状況は大きく変わりつつあります。

これらの新しいパネルは、塩害に強い高い耐久性を持ち、重塩害地域でも長期保証の対象となる製品が存在します。また、圧倒的な軽さと柔軟性によって、これまで設置が不可能とされてきた様々な形状や強度の屋根にも対応可能です。

もしあなたが塩害地域にお住まいで、太陽光発電の導入を検討しているのであれば、従来型のパネルだけで判断するのではなく、このような新しい選択肢にも目を向けてみてはいかがでしょうか。諦めていた自家発電の夢が、実現可能になるかもしれません。

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  • 古い・弱い屋根でも大丈夫:従来の太陽光パネルの5分の1の軽さ。旧耐震の工場、スレート・折板屋根、ビニールハウスなど、これまで設置が難しかった工場や倉庫にも対応できます。
  • 工事は短期間・低コストで:両面テープや接着剤で設置でき、大掛かりな工事は不要 。工期を大幅に短縮し、コストを抑えます。
  • 災害にも強い安心の長期保証:雪・台風・塩害に強い設計です 。さらに最大25年の出力保証付きで、長く安心してご利用いただけます。
  • 未来のコストを削減:自家消費で電気代を削減するだけでなく、2028年から導入が見込まれる炭素税への対策にもなります。
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この記事を書いた人

株式会社Water X Technologies代表取締役。住宅設備業界に20年以上携わる、設備機器開発のプロ。現在は新規事業支援、営業代行、Webメディア運営など多岐に渡ってサービスを展開しています。

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