選び方
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ウォシュレット操作方法【壁リモコンvs袖リモコン】メリット・デメリット比較

温水洗浄便座を操作方法で選ぶ
中山 裕司

※「ウォシュレット」はTOTO社の登録商標です。本記事の一部で使われる「ウォシュレット」は、一般的な温水洗浄便座の意味で使用しています。

ウォシュレット(温水洗浄便座)には、壁のリモコンで操作するタイプと、袖部のボタン(リモコン)で操作するタイプがあります。

2つのタイプを比較すると、以下のようになります。

▼▼比較(メリット・デメリット)▼▼

タイプリモコンタイプ袖リモコンタイプ
特徴壁につけたリモコンのボタンで操作する本体横の袖にあるボタンで操作する
設置横にスペースがなくても設置可能

リモコンホルダーを壁に設置する必要がある

便器の横にスペースがないと設置できない(一般的なトイレでは問題ならない)
見た目本体の形状がすっきり見えて、掃除もしやすくなる袖の操作部分が出っ張ってしまう
電池リモコンの電池を交換する必要があるリモコンのように電池切れの心配がない
価格袖操作タイプより高いリモコンタイプより安い

この記事では、リモコンタイプと袖タイプの詳細を解説していきます。

>>温水洗浄便座の選び方6つのポイント

リモコンタイプの温水洗浄便座

リモコンタイプの温水洗浄便座は、壁などに取り付けたリモコンで操作するタイプです。

温水洗浄便座のリモコンタイプ

リモコンと本体は赤外線または電波で通信をするようになっていて、動作させるのに電池が必要です。

リモコンタイプの中には、本体にまったく操作部のないものと、本体にサブの操作部がついているものがあります。

リモコンタイプのメリット

リモコンタイプのメリットは、以下3つです。

リモコンタイプのメリット
  • 便器の横にスペースがなくても設置可能
  • 本体がすっきり見えて掃除をしやすい

便器の横にスペースがなくても設置可能

壁リモコンタイプは袖操作タイプに比べて横幅が小さく、便器から出っ張ることもないので、便器横のスペースが限られている場合でも取付できます。

本体がすっきり見えて掃除をしやすい

壁リモコンタイプは袖操作部がない分だけすっきりするので、掃除をするときに邪魔にもなりません。

リモコンタイプのデメリット

リモコンタイプのデメリット
  • 価格が高くなる
  • 電池交換が必要になる
  • 壁に穴を開ける必要がある

価格が高くなる

壁リモコンタイプは価格が袖操作タイプに比べて高くなります。

他の搭載機能が同じであると前提だと、リモコンタイプの価格は袖タイプに比べて約5,000円~10,000円程度高くなるのが一般的です。

電池交換が必要になる

リモコンは電池で動くため、電池寿命がくると電池交換をする必要があります。

温水洗浄便座のリモコンの電池寿命は、約1年です。

壁に穴を開ける必要がある

リモコンを壁に取り付ける際に、壁に穴を開ける必要があります。

リモコンは壁に固定されたリモコンホルダーに引っ掛けて固定します。

このリモコンホルダーを壁に固定するときに、壁にビスの穴が開いてしまうのです。

どうしても壁に穴を開けたくない場合は、別売のリモコン後付プレートを使う必要があります。

さらに詳しく⇒ 温水洗浄便座のリモコン後付けプレート【賃貸でも便利】

袖リモコンタイプの温水洗浄便座

袖操作タイプの温水洗浄便座は、袖部にある操作ボタンで操作します。

温水洗浄便座の袖操作タイプ

袖操作タイプのメリット

袖操作タイプのメリットは、以下2つです。

袖操作タイプのメリット
  • 価格が安い
  • 電池切れの心配がない

価格が安い

袖操作タイプは、壁リモコンタイプに比べて価格を安く抑えられます。

実際にネット通販で売られている1万円台の温水洗浄便座は、ほとんどが袖操作タイプです。

価格を重視するなら、袖操作タイプを選ぶことをおすすめします。

さらに詳しく⇒ 価格の安い温水洗浄便座6選【1万円~2万円前半で購入可能】

電池切れの心配がない

袖操作タイプの場合、袖部分への電気を本体から直接供給するので、電池を必要としません。

そのため、壁リモコンタイプのような電池切れを心配する必要がないのです。

袖操作タイプのデメリット

袖操作タイプのデメリットは、以下2つです。

袖操作タイプのデメリット
  • 袖の分だけ出っ張ってしまう
  • 人によっては操作しずらい

袖の分だけ出っ張ってしまう

袖操作タイプは、どうしても袖の分だけ横に出っ張ってしまいます。

袖部分の幅は50mmから60mmくらいあるので、袖操作タイプを使う場合は、そのスペースが確保できているかを予め確認しておく必要があります。

人によっては操作しずらい

袖操作タイプは、人によっては操作しずらいケースがあります。

操作部が体の横になるので、体の大きい人や、体の硬い人が使おうとすると、少し困難な体勢になってしまうからです。

よくある質問

Q
温水洗浄便座の壁リモコンの電池寿命は?

使い方によって変わりますが、壁リモコンの電池寿命は約1年です。長くても2年程度と考えておきましょう。

Q
温水洗浄便座の壁リモコンはどこに設置するとよいですか?

壁リモコンの標準的な位置はペーパーホルダーの上です。ペーパーホルダーの上だと座ったまま操作しやすいからです。 手すりなどを設置する場合は、便座に座った位置から見て手前側にずらしてもよいでしょう。

Q
穴を開けずに温水洗浄便座の壁リモコンを使う方法はありますか?

あります。リモコン後付プレートを利用すれば、壁に穴を開けずに壁リモコンを取付可能です。「リモコン後付プレート【賃貸でも便利】」をご覧ください。

まとめ

壁リモコンタイプと袖リモコンタイプを比較すると、以下のようになります。

▼▼比較(メリット・デメリット)▼▼

タイプ壁リモコンタイプ袖リモコンタイプ
特徴壁につけたリモコンのボタンで操作する本体横の袖にあるボタンで操作する
設置横にスペースがなくても設置可能

リモコンホルダーを壁に設置する必要がある

便器の横にスペースがないと設置できない(一般的なトイレでは問題ならない)
見た目本体の形状がすっきり見えて、掃除もしやすくなる袖の操作部分が出っ張ってしまう
電池リモコンの電池を交換する必要があるリモコンのように電池切れの心配がない
価格袖操作タイプより高いリモコンタイプより安い

>>温水洗浄便座の選び方6つのポイント

この記事を書いた人
中山裕司
中山裕司
元住宅設備メーカーの設計者で、水回り業界に20年以上携わる水回り製品のプロです。ご質問やお困りごとがあれば、お気軽にお問い合わせください。
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