ビデ洗浄の使い方【ウォシュレット】アンケート結果も公表

※「ウォシュレット」はTOTO社の登録商標です。本記事の一部で使われる「ウォシュレット」は、一般的な温水洗浄便座の意味で使用しています。

ウォシュレット（温水洗浄便座）のビデ洗浄の用途として最も多いのが、生理時の経血を洗い流すためで、70%以上の人が経血を洗い流すためにビデを使っています。

それ以外だと小用時やおりものを洗い流す目的で使っている人が、それぞれ30%程度います。

今回は、当社独自のアンケート結果も踏まえて、女性がビデ洗浄機能をどのような用途に使っているかを解説していきます。

ビデの由来

元々、ビデとは、欧州の一部地域で発展してきた局部洗浄用の装置のことです。

以下の写真の左側にあるのがビデで、便器の横に並べて設置されます。

このように元々あったビデから名前をとって、温水洗浄便座の機能にもビデが使われています。

温水洗浄便座のビデ洗浄とは？おしり洗浄との違い

温水洗浄便座のビデ洗浄は、主に女性が局部を洗浄するのに使われます。

おしり洗浄がピンポイントで肛門を狙ってシャワーを出すのに対して、一般的にビデ洗浄はやや広い範囲に柔らかいシャワーが当たるように設計されています。（以下の写真はイメージです）

通常、おしり洗浄とビデ洗浄はリモコン等の操作ボタンが別々になっているので、ビデを使うときはビデ洗浄のボタンを押すことで動作します。

では、このビデ洗浄、実際にはどのように使われているのか？

主要メーカーのカタログを見ても、具体的な使い方が書かれていないので、当社で実際に温水洗浄便座を使っている女性を対象聞いてみました。

ビデの使い方【アンケート結果】

当社がアンケートをとったのは、ビデ洗浄を使っている女性50人です。

年代の内訳は以下のとおりです。

20代	8人
30代	21人
40代	9人
50代	12人

50人にビデ洗浄をどのような場面で使っているのか？を聞いてみたところ以下のような回答でした。（複数回答可）

小用のとき	16人
生理の経血を流すとき	36人
おりものを洗い流すとき	15人
使わない	8人

生理の経血を流す目的で使う人が圧倒的に多い

ビデ洗浄の用途として圧倒的に多かったのが生理の経血を流すときで、全体の70%以上を占めています。

主な意見は、以下のとおりです。

トイレットペーパーだけでは汚れが落とせないという意見や、匂いが気になるという意見が多く見られました。

経血を流すのにビデ洗浄を使うのは、年代を問わずに満遍なく見られる回答でした。

小用後にも使う人は約30%

小用の後にビデ洗浄を使うと回答した人は、全体の約30%でした。

主な意見は、以下のとおりです。

汚れが落ちているかどうかというよりは、さっぱりしたい、清潔感が欲しいという感覚の回答が多く見られました。

小用時にビデ洗浄を使う人は、年代によってバラツキが見られていて、40代50代の方では11人（年代全体の約52%）であるのに対して、20代30代の方では5人（年代全体の約13%）でした。

アンケートの人数を増やすことで、はっきりと差異が見えるようになるのかもしれません。

気持ち悪いから使わないという人も少なくない

温水洗浄便座を持っているにも関わらず、使っていないという人が8人で全体の約15%いました。

主な意見は、以下のとおりです。

感覚的に好みではないという方の他に、衛生面の心配をされている方が多く見られました。

なお、温水洗浄便座を使っても、病気になったり、衛生面での問題を起こしたりするリスクが高まることはないという研究結果が報告されています。

詳細は、以下レストルーム工業会のホームページをご覧ください。

参考記事：温水洗浄便座に関する医学研究 – レストルーム工業会

ビデ洗浄の時間（秒数）は10秒以下が約80%

ビデ洗浄を使っている42人の方には、ビデ洗浄を使う時間（秒数）も聞いてみました。

5秒くらい、またはそれ以下	22人
10秒くらい	13人
15秒くらい	3人
20秒以上	4人

正確に時間を測っているわけではないので、感覚によるところが多いものの、約80%の人が10秒くらいかそれ以下で使用しているようです。

まとめ