トイレの豆知識

【つまりやすい?】水に溶けないトイレットペーパー【コストコなど海外製には要注意】

水に溶けないトイレットペーパーに要注意

ティッシュペーパーとトイレットペーパーの違いの1つが水に溶けるか溶けないかです。

ティッシュペーパーは水に溶けないので、トイレに流すとトイレがつまってしまう可能性がありますが、トイレットペーパーなら水に溶けるので、適量を使っている限りはつまることはない。

これは常識として知られていることですが、実は最近は水に溶けずにトイレをつまらせるトイレットペーパーがあることが話題になっています。

この記事では、水に溶けるトイレットペーパーと水に溶けないトイレットペーパーの違いについて解説していきます。

トイレットペーパーの統一規格であるJIS規格

日本にはJIS規格(日本工業規格)というものがあります。

JIS規格とは、工業製品の寸法、形、品質、性能について統一された基準を定めたもので、日本で作られている多くの製品でJIS規格が定められています。

JIS規格の製品は、その統一的に定めた基準で品質が保証されているので、消費者が安心して製品を買うことができるようになっています。

トイレットペーパーにもJIS規格は定められていて、JIS P 4501という規格では、主に以下のことが定められています。

  • 形状:寸法・1ロールの長さ(幅:114mm(±2mm)、芯の内径38mm(±1mm)ロール直径:120mm以下、ロールの長さは27.5~100mの間で6種類)
  • 密度:18g/m2以上
  • 強度:78kPa以上
  • 水への溶けやすさ:300mlの水に入れて回転させて100秒以内に溶けること

※溶けるとは、実際にはほぐれて細かくなることを意味します。

このようにトイレットペーパーに統一的な基準を定めることで、 トイレットペーパーホルダーの寸法もある程度統一できるようになるので、他の事業者にとっても有益なのです。

トイレットペーパーのJISの規格

便器もJIS規格のトイレットペーパーで試験

JISについては、便器も例外ではありません。

便器にもJIS規格があり、JIS A 5207という規格があります。

便器のJISでは、代用汚物を使った洗浄試験の方法や基準が定められていますが、その中で代用汚物として使うトイレットペーパーは、上記のJIS P 4501相当と定められています。

JIS A 5207のうち、トイレットペーパーを使った洗浄試験抜粋

長さ約760 mmに切ったトイレットペーパー(JIS P 4501相当)を,直径が約50 mm〜75 mmの球状に緩く丸めたものを7個使用して流す

このように便器側も、JISで定められたトイレットペーパーでしか、洗浄性能は確認していないのです。

その為、JISに準拠していないトイレットペーパーを使用した場合には、正常に流れるかどうか定かではありませんので、ご注意ください。

トイレで流せるかどうかという点では、特に重要なのが水への溶けやすさです。

ちなみにJIS A 5207の基準に相当するトイレットペーパーがこちらです。

トイレットペーパーによる便器JIS試験

なお、760mmに切った紙7個は、トータルで5.32mになるので、平均的な1回あたりのトイレットペーパーの使用量の5倍~7倍程度になります。

関連記事:トイレットペーパーの消費量は?【金額換算では?節約方法は?】

実際にトイレに流したところを動画にもしています。

海外製で見られる規格外のトイレットペーパー

海外製のトイレットペーパーには、JIS規格外のものも多くあり、規格外のものは水に溶ける能力も日本のものとは異なります。

最近では、会員制マーケットのコストコが有名ですが、コストコで売られているトイレットペーパーについては、トイレがつまったという報告がインターネット上でいくつか見られます。

また、海外ではトイレットペーパーを便器に流さない国もあるので、そうした国ではそもそもトイレットペーパーが溶けるように作られてないこともあります

海外製のトイレットペーパーを使っては絶対にダメというわけではありませんが、日本のトイレで使うには適さない可能性があることを念頭において買うようにしましょう。

JIS規格に準拠したトイレットペーパーなら国内メーカーが安心

日本のメーカーが作っているトイレットペーパーはJIS規格に準拠したものばかりです。(昔は包装にJISマークがついていましたが、今はJISマークはついていません)

トイレットペーパーをむやみにつまらせたくないと考えるなら、こうした日本のメーカーの選ぶことをおすすめします。(もちろん、JIS規格品でも大量に流せば詰まるので、ご注意ください。)

トイレットペーパーが詰まったときの対処法

トイレットペーパーが原因でトイレに詰まってしまった場合は、基本的に専門業者に対処してもらう必要がありますが、家にあるものを使って自分で解決する方法もあります。

具体的にはペットボトルやハンガーを使って、対処する方法です。

以下、実際につまりを解決している様子を撮影した動画です。

 

詳細の解決方法を以下の記事に書いていますので、あわせてご覧ください。

【家にある道具で解決】トイレのつまりを自分で直す方法【元便器設計者が解説】「トイレがつまって使えなくなった!」 「流れ方がおかしいと思って、もう一度レバーを回したら便器から水が溢れそうになった。。。」 ...

トイレットペーパーの使用量を減らす方法

トイレットペーパーをトイレにつまらせないという点では、トイレットペーパーの使用量を減らすことも有効です。

トイレットペーパーの使用量を減らせると、トイレットペーパーにかけるコストもおさえられて、世界の森林伐採の抑制にもつながるので、トイレにも、お財布にも、地球にもやさしいことになります

詳細は、以下の記事にまとめているので、あわせてご覧ください。

トイレットペーパーの使用量は?金額は?節約方法は?
トイレットペーパーの年間使用量は?【金額換算では?節約方法は?】毎日の生活の中で欠かせない存在になっているものの1つがトイレットペーパーではないでしょうか。 そのトイレットペーパー、1人あたり年...

まとめ

以上、トイレをつまらせるリスクの高い「水に溶けないトイレットペーパー」の話でした。

  • トイレットペーパーにはJIS規格が定められていて、形状、寸法などの他に水への溶けやすさが基準として決まっている。
  • 便器の性能を定めたJIS規格もあるが、その中で使われるトイレットペーパーはJIS規格で定められたトイレットペーパーを使うことが要求されている。
  • つまり、JIS規格外で作られたトイレットペーパーを便器が正しく流せるかは定かではない。
  • 海外製のトイレットペーパーはJIS規格外のものが多く、水に溶けにくくつまりやすいものもあるので要注意。一方で、日本国内のメーカーのトイレットペーパーはJIS規格に準拠しているので安心できる。
ABOUT ME
中山 裕司
大手住宅設備メーカーにて15年間、国内外のトイレ商品の開発に従事。2019年に株式会社Water X Technologiesを設立し、独自に水回り商品を開発・販売しています。>>会社情報はこちら

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