温水洗浄便座の選び方・疑問

ウォシュレットの温風乾燥機能は乾くのか?【実際に乾かした結果】

温水洗浄便座の乾燥機能の実態は?

※「ウォシュレット」はTOTO社の登録商標です。本記事の一部で使われる「ウォシュレット」は、一般的な温水洗浄便座の意味で使用しています。

温水洗浄便座の温風乾燥機能は本当に使えるの?

今回はこんな疑問をお持ちの方に、ウォシュレット(温水洗浄便座)の温風乾燥機能の利用実態や、実際に乾かすことができるのか?について、当社の独自検証・アンケートを交えて解説していきます。

既存便座の乾燥機能にご不満のある方は、【圧倒的な乾燥力を誇る】新しいシャワートイレの情報もご覧ください。

温水洗浄便座の温風乾燥機能とは

温水洗浄便座の温風乾燥機能とは、シャワー洗浄した後の濡れた局部を乾燥させるための機能です。

温水洗浄便座の中身は以下の写真のようになっています。

温水洗浄便座の中身

この製品だと、温風乾燥機能を実現するための温風ユニットは写真右下についています。

温風乾燥機能を実現するための温風ユニット

この温風ユニットは、髪の毛を乾かすためのヘアドライヤーと同じで、温かい風を作るためのヒーターと、風を送るための送風機から構成されています。

つまり、ヘアドライヤーの容量で、温かい風を局部に送り込めるようになっているのです。

温水洗浄便座の温風乾燥機能を使っている人の割合

実際に温風乾燥機能を使っている人は、どのくらいいるのか?

当サイトで、20代から60代の男女100人にアンケートをとったところ、以下の回答を得ました。

男性 女性 合計
乾燥機能を使っている 5人 6人 11人
乾燥機能を使っていない 52人 37人 89人

この結果から、全体で11%の人しか温風乾燥機能を使っていないことがわかりました。(男性は約9%、女性は約14%でした。)

こうした現状を踏まえているのか、最近では値段の高い温水洗浄便座にだけ温風乾燥機能が搭載されてきています。

実際に、アンケートの中でも「温風乾燥機能がそもそもついていない」と回答した人も多く見られました。

温風乾燥機能に対する否定的な声

では、なぜ温風乾燥機能を使わないのか?

家のトイレに温風乾燥機能はついているものの、使っていないという人から以下のような声が挙がりました。

20代女性
20代女性

乾燥機能は、拭いた方が早いと思っているので使っていません。

40代女性
40代女性

乾くまでの時間がもったいないと思っています。

50代男性
50代男性

トイレットペーパーで事足りるので、使っていません。

ネットで調べてみても、次のような声が散見されます。

温風乾燥機能が期待する乾燥能力にないことが、温風乾燥機能を使わない主な理由のようです。

温風乾燥機能に対する肯定的な声

一方で、温風乾燥機能に肯定的な人は、次のように言っています。

40代女性
40代女性

トイレットペーパー代の節約になるので、使っています。

50代男性
50代男性

使う紙を減らせるので、乾燥機能を使っています。

60代男性
60代男性

痔持ちなので、なるべく紙で拭くのを避けたいと思っています。

乾燥機能を使うことで、トイレットペーパー代を節約したり、痔の患部を刺激したりしないようにしているようです。

温水洗浄便座の乾燥能力は実際にどの程度か?

温風乾燥機能あり・なしの価格差は、実勢価格ベースで約8,000円~12,000円程度になっています。(販売店によって異なります)

そんな温風乾燥機能ですが、実際の乾燥能力はどのくらいなのでしょうか?

市販されている温水洗浄便座で確認してみました。

実際の人体をスキャンしておしり模型を作り、その模型の上に紙を貼り付けて黒い色の水を染み込ませ、その黒い水がどのように乾いていくのか?を確かめました。

以下の写真が乾燥開始直後の状態です。

乾燥能力検証実験

以下の写真が乾燥開始から2分後の状態です。(あくまで擬似的な実験なので、実際の乾いた感覚とは異なります)

乾燥能力検証実験

写真を見るとわかるように、黒い点が残っていて、十分乾いていないことがわかると思います。

温風乾燥機能を否定する人の多くが、「乾燥に時間がかかる」と言っていますが、この結果を見ても時間がかかることがよくわかると思います。

動画もあわせてご覧ください(スタートから30秒後までの状態です)

温風乾燥機能がおすすめな人

確かに、乾燥させるまでに時間がかかってしまう温風乾燥機能ですが、そんな温風乾燥機能でも使用をおすすめしたい人がいます。

それは、以下の人たちです。

  • トイレットペーパー代を節約したい人
  • 痔の患部を刺激したくない人
  • 腰痛や体型的な理由で体が自由に動かない人

 トイレットペーパー代を節約したい人

日本人は、トイレットペーパーを1人あたり8.2kg使うとされています。(出典:The U.S. Leads the World in Toilet Paper Consumption

これは4人家族にすると、32.8kgです。

このうち、70%を家庭内で使うと考えると、1年で使うトイレットペーパーの量は約23.0kgになります。

トイレットペーパーの価格を1kgあたり300円とすると、年間のトイレットペーパーに使う金額は約6,900円になります

トイレットペーパーの消費量とコストに関する詳細については、以下の記事もあわせてご覧ください。

トイレットペーパーの使用量は?金額は?節約方法は?
トイレットペーパーの年間使用量は?【金額換算では?節約方法は?】毎日の生活の中で欠かせない存在になっているものの1つがトイレットペーパーではないでしょうか。 そのトイレットペーパー、1人あたり年...

一方で、温風乾燥機能は1回2分使うとすると、消費電力量は0.01kWhになります(当社実測値)。

男性は大便時、女性は大小便時で1日合計10回温風乾燥機能を使うとすると、1年間の消費電力量は36.5kWhです。

全国家庭電気製品公正取引協議会では、1kWhあたりの電気代は27円で計算しているので、1家庭あたりの温風乾燥機能の電気代は約986円です

仮に温風乾燥機能により、トイレットペーパー代を20%削減できるなら、温風乾燥機能の方がお得ということになります。

痔の患部を刺激したくない人

日本人の3人に1人は痔と言われています。(出典:https://www.maruho.co.jp/g-life/research/index.html

トイレットペーパーで拭くことによって、患部に痛みを感じるという方も少なくありません。

実際に、次のような声もあります。

20代男性
20代男性

拭く回数を減らして、刺激を与えないようにしています。

40代男性
40代男性

絶対に紙を使わないようにし、水だけで洗い流すようにしています。

40代女性
40代女性

できる限りトイレットペーパーで拭く回数を減らすようにしています。

こうした人たちにとっては、多少時間がかかっても温風乾燥機能を使うことで、患部への負担を減らすことにつながるようです。

腰痛や体型的な理由で体が自由に動かない人

最後に腰痛の人や、体型的な理由で体が自由に動かない人です。

軽度な腰痛なら紙で拭く行為に問題はありませんが、腰痛がひどくなったり、ぎっくり腰の危険があるような場合は、トイレットペーパーを使うにも注意が必要です。

実際にアンケートでは、以下のような声もありました。

50代女性
50代女性

1度やったぎっくり腰が再発するのが怖くて、いつも恐る恐る紙を使っています。

また、体型的な問題や、妊娠によって、手がお尻に届かなくなる場合もあります。

30代女性
30代女性

妊娠中にトイレットペーパーを使うのには苦労しました。

まとめ

以上、温水洗浄便座の温風乾燥機能の利用実態と実際の乾燥能力についてでした。

  • 乾燥能力を期待する人にとって温風乾燥機能は物足りないようで、温風乾燥機能自体を使っていない方も多くいる。
  • 実際に、当社の実験では2分経ってもお尻の水分を十分に乾燥させることができていないことがわかった。
  • 一方で、トイレットペーパーを節約したい人、痔の患部を刺激したくない人、腰痛や体型的な理由によりトイレットペーパーを使いづらい人にとっては、温風乾燥機能が有用な場合もある。

高い乾燥能力を備えた洗浄乾燥便座

現在市販されている温水洗浄便座の温風乾燥機能に多くの方が満足していない中、当社では高い乾燥能力を備えた新しい洗浄乾燥便座「エクストリーム」を開発しています。

実際に、エクストリームを先ほどと同じ条件で実験してみると、わずか30秒で乾燥できていることがわかります。

詳しくは、お尻を拭かない新しい形、洗浄乾燥便座「エクストリーム」のページをご覧ください。

ABOUT ME
中山 裕司
大手住宅設備メーカーにて15年間、国内外のトイレ商品の開発に従事。2019年に株式会社Water X Technologiesを設立し、独自に水回り商品を開発・販売しています。>>会社情報はこちら

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