※「ウォシュレット」はTOTO社の登録商標です。本記事の一部で使われる「ウォシュレット」は、一般的な温水洗浄便座の意味で使用しています。
温水洗浄便座をDIYで取り付ける場合は、以下の手順でやっていきます。
- 今ついている便座と部品を取り外す
- 分岐栓とホースを取り付ける
- 便座本体を取り付ける
- 本体への給水ホースを取り付ける
- 電源を接続して試運転する
商品と工具さえあれば、最短30分で交換可能です。
なお、賃貸物件で取り替える場合は少し工夫がいるので、賃貸向けの取付方法をご覧ください。
温水洗浄便座の取付に必要な工具
温水洗浄便座に取り付ける際には、以下3つの工具を事前に準備しておきましょう。
- プラスドライバー:アース接続の際に使います
- マイナスドライバー:元栓を開閉するときに使います
- モンキレンチ:給水管やホースを接続するときに使います
アース接続のときに使うプラスドライバーは、長いと使い勝手が悪いので、短めのものをおすすめします。
もし、手元にドライバーがなければ、以下のようなプラスマイナスを兼用できるものが便利です。
こちらがモンキレンチです。
温水洗浄便座への取付手順
ここからは、取替手順を詳細に解説していきます。
あるメーカーの商品を例に解説していきます。メーカーによって接続方法や部品の形状などが若干異なることがあるので、ご注意ください。
今ついている便座と部品を取り外す
はじめに水道の元栓を閉めて、その後に給水管やホースを取り外していきましょう。
給水ホースを取り外すと、水が少しこぼれてくるので、雑巾を床に置いておき、適宜水を拭き取ることをおすすめします。
使っている製品が温水洗浄便座であれば、このタイミングで電源も抜いてしまいます。
便座は便器の裏側に伸びているボルトについたナットを外すことで取り外せます。(メーカーによって異なる場合があります)
便座を外すとこのように取り付け穴が見えるようになります。
便座と便器のすき間にはホコリや汚れが溜まっているので、トイレットペーパーでキレイに拭き取っておきましょう。
分岐栓とホースを取り付ける
次に分岐栓を取り付けます。
分岐栓とは、給水管をタンクへの給水と、温水洗浄便座への給水に分岐させるための部品です。
分岐栓の口(メス側)にパッキンを入れて、給水管に接続します。(この時点では、分岐栓は手で軽く締めておけばOKです)
続いてタンクと分岐栓をホースでつなぎます。
以下の写真のように分岐栓側とタンク側をつなぎます。
このメーカーの場合、ホースの接続にモンキレンチは不要で、手で簡単に締めることができます。
最後に分岐栓と給水管の接続部分をモンキレンチを使って締めます。
漏水しないようにしっかり締めましょう。
便座本体を取り付ける
分岐栓とホースの準備ができたら、便座本体を取り付けます。
便座の取り付けには、同梱されているボルト、ナット、パッキンを使います。
便座の給水接続口にキャップがついているので、キャップを予め外しておきます。
便座に取り付けたボルトと便器の穴を合わせるようにして、便座を取り付けます。
便座を取り付けたら、ナット、ワッシャー、パッキンを取り付けます。
先ほど便座を外したときの逆で、便器の裏から手で締め付けていきます。
メーカーによっては、便座本体の取り付け前に以下のようなプレートを取り付けるケースもあります。
商品の説明書の指示に従ってください。
本体への給水ホースを取り付ける
便座本体を取り付けたら、給水ホースを取り付けます。
便座側と分岐栓側を以下のように接続します。
これで給水関係の接続は完了です。
この段階で元栓を開いて、漏水がないかチェックしておきましょう。漏水している場合は、元栓を閉じて漏水箇所を再度増し締めしてください。
電源を接続して試運転する
便座を取り付けて、給水接続が完了したら、電源を接続します。
まずはアース線を接続します。
アース線は被覆が剥がれいてる部分をコンセントにあるアース線接続場所につなぎます。
プラスドライバーで金属板のすき間を作っておいて、アース線を差し込んだら締めていきます。
アース線の接続できたら、電源プラグをコンセントに差し込みます。
電源を接続したら、試運転でシャワーを出してみましょう。
温水洗浄便座には着座センサーがついているので、シャワーを動作させるにはセンサーを反応させる必要があります。
※メーカーによってセンサーのタイプは異なります
着座センサーを手で触れて反応させた状態で、正常にシャワーが出てくるようであれば、試運転完了です。
これで、温水洗浄便座の取り付けは完了です。
自分で温水洗浄便座を取り付ける際の注意点
自分で温水洗浄便座を取り付ける際には、仕様に注意する必要があります。
兼用サイズの便座を選ぶ
たとえば、日本だと便器のサイズは大きく2つありますが、商品によっては片方のサイズにしか対応できないものもあります。
温水洗浄便座を購入するなら、どちらのサイズにも取り付けられる汎用性の高い兼用サイズを選んでおくのがよいでしょう。
故障したときは自分でメーカーに問い合わせる
自分で取り付けた温水洗浄便座が故障しても、誰もかわりに対応してくれないので、自分でメーカーに問い合わせ必要があります。
メーカーの問い合わせ先は、一般的に取扱説明書か、便座蓋を開けたところに記載されているので、自分で問い合わせをして修理や交換の対応を調整しましょう。
なお、温水洗浄便座でよく起こる故障については、以下の記事に詳細を書いています。
自分で直せることもあるので、症状に応じて適切に対応しましょう。
1万円台でも買えるおすすめの温水洗浄便座
温水洗浄便座は、ネット通販を活用すれば1万円台でも購入可能です。
おすすめは、アマゾンでベストセラーになっている東芝のSCS-T161です。
基本機能が充実していて、脱臭機能までついているので、「温水洗浄便座を自分で取り付けたいけど、どれにしようか迷っている」という方にピッタリです。
上記の商品以外でも安価に買える便座はあるので、あわせてご覧ください。
さらに詳しく⇒ 1万円代でも購入可能なおすすめ温水洗浄便座