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ウォシュレットの水圧が弱い!【原因と対策】

温水洗浄便座の水圧が弱い

※「ウォシュレット」はTOTO社の登録商標です。本記事の一部で使われる「ウォシュレット」は、一般的な温水洗浄便座の意味で使用しています。

ウォシュレット(温水洗浄便座)のシャワーの水圧が弱いと感じるなら、確認すべきことが2つあります。

水圧が弱くなったときに確認すべきこと
  • 洗浄強さを低く設定しないか確認する
  • ストレーナーが目詰まりしていないか確認する

それでも弱いと感じるなら、故障しているか、元々の水圧が弱い商品ということになります。

もしお使いの商品が正常なのにシャワーの水圧が弱いなら、シャワーが強い温水洗浄便座への交換を検討してみてはいかがでしょうか。

さらに詳しく⇒ シャワーが強い温水洗浄便座おすすめ4選

使っているうちにシャワーが弱くなったと感じたら

これまで使ってきた温水洗浄便座のシャワーが弱くなったと感じた場合、大きくわけて2つのことを考える必要があります。

故障を疑う前にやるべきこと

故障を疑う前にやるべきことは2つあります。

洗浄強さを低く設定しないか確認する

1つめが、洗浄強さが低く設定されていないか念のために確認することです。

洗浄強さは通常3段階~5段階程度で調整できますが、意図せずに低くなっていることがあります。

最も考えられる事例として、リモコンでは洗浄強さが強く設定されているのに、本体でその信号を受信できていないケースがあります。

リモコンの信号が壁や障害物の影響で、本体に届いていないのかもしれません。

信号を受信すると、本体でピッという確認音が鳴るので、念の為に確かめてみましょう。

ストレーナーが目詰まりしていないか確認する

2つめが、ストレーナーの確認です。

ストレーナーとは、温水洗浄便座本体にゴミが入って故障することを防ぐためにつけられている網目状の部品です。

ストレーナーがついている位置は、製品によってさまざまなので、取扱説明書を読んでみましょう。

たとえば、以下写真の温水洗浄便座の場合、本体の横側にストレーナーが内蔵されていて、マイナスドライバーを使って外せるようになっています。

温水洗浄便座のストレーナーについてゴミの取り除き方

ストレーナーを外して水洗いをすることで、網目に詰まったゴミを取り除くことができます。

もし、ストレーナーのゴミが原因でシャワーの水圧が弱くなっているのであれば、ゴミを取り除くことでシャワーの水圧を元に戻すことができます。

ストレーナーを外すときは、必ず元栓を閉めるようにしましょう。

元栓を閉めないと床が水浸しになってしまいます。

故障だとわかったらやるべきこと

もしストレーナーのゴミを取り除いても水圧が元に戻らない場合は、温水洗浄便座本体が何らかの原因で故障していることが考えられます。

水道管からシャワーの出口までつながる水の通路の中で、異物が詰まってしまっているか、バルブが上手に開閉しなくなるなどの不具合が考えられます。

このような状態になると、自分で修理することは困難なので、専門業者にお願いするしかなくなります。

詳しいことは、トイレ修理の専門業者に問い合わせましょう。

元々シャワーが弱いと感じているなら

使っていたシャワーが弱くなったのではなく、元からシャワーの水圧が弱いと感じているなら、それは製品本来の持つシャワーの水圧に満足できていないのかもしれません。

その場合は、温水洗浄便座を買い替える必要があるかもしれません

シャワーの水圧上限はモデルごとに異なる

シャワーの水圧上限はモデルごとに異なっていて、製品仕様だけで判断することは難しいのが現実です。

しかし、シャワー水圧の目安を知る方法はあります。

それは、製品の仕様表にかかれているシャワーの流量に注目することです。

流量とは、一定時間に流れる水の量のことで、流量が大きいほどシャワーの水の量が多いことになります。

シャワーの流量とシャワーの水圧は、厳密には比例しませんが、水圧を出すにはある程度の流量が必要になることから、流量を水圧の目安とすることができます。

一般的には瞬間式の方が貯湯式よりも弱い

温水洗浄便座のシャワーの加熱方式には、瞬間式と貯湯式の2つがあります。

瞬間式 貯湯式
図解
特徴 水道水を瞬間的に加熱するタイプ 水道水を一度タンクに貯めてから加熱するタイプ

一般的には瞬間式の方が貯湯式よりも流量は小さくなります。

瞬間式は、水道水を瞬時に温めてシャワーとして出す必要がありますが、この方式だと温められる水の量に限界があるからです。

貯湯式は、タンクに一旦水を入れて温めた上で貯めておけるので、シャワーの流量を大きくすることができます。

市販されている商品の流量を見ると、以下のようになっています。(流量の単位はL/分です。)

瞬間式 貯湯式
シャワー最大流量 0.43L/分~0.45L/分 0.43L/分~1.00L/分

瞬間式と貯湯式の比較については、以下の記事に詳細を解説しているので、あわせてご覧ください。

温水洗浄便座-貯湯or瞬間
ウォシュレット【瞬間式vs貯湯式】メリット・デメリット比較※「ウォシュレット」はTOTO社の登録商標です。本記事の一部で使われる「ウォシュレット」は、一般的な温水洗浄便座の意味で使用しています。...

最もシャワー流量(≒水圧)の大きいモデル

市販されている製品の中でシャワーの流量が最も大きいのは、LIXIL製で貯湯式の温水洗浄便座(以下商品)です。(価格はAmazonで約37,000円です)

ターボ洗浄機能を使うことで、シャワー流量を最大1.0L/minにできるようになっています。

まとめ

水圧が弱くなったときに確認すべきこと
  • 洗浄強さを低く設定しないか確認する
  • ストレーナーが目詰まりしていないか確認する

これらのことを確認しても弱いと感じるなら、便座が故障しているか、元々の水圧が弱いかのどちらかが原因です。

もしお使いの商品が正常なのにシャワーの水圧が弱いなら、シャワーが強い温水洗浄便座への交換を検討してみてはいかがでしょうか。

さらに詳しく⇒ シャワーが強い温水洗浄便座おすすめ4選

ABOUT ME
中山 裕司
元住宅設備メーカーのトイレ設計者で、トイレ業界に20年携わる便器・温水洗浄便座のプロです。トイレに関するご質問やお困りごとがあれば、お気軽にお問い合わせください。>>メールはこちら >>公式Lineはこちら