※「ウォシュレット」はTOTO社の登録商標です。本記事の一部で使われる「ウォシュレット」は、一般的な温水洗浄便座の意味で使用しています。
温水洗浄便座の水圧が弱い!
用を足した後の局部をキレイにしてくれるウォシュレット(温水洗浄便座)のシャワーですが、何らかの理由で水圧が弱くなってしまうことがあります。
その理由は故障なのか?それとも他に要因があるのか?
この記事では、温水洗浄便座のシャワーが弱く感じる原因と、対応方法について解説していきます。
なお、水圧が強力な便座にしたいのであれば、以下の商品がおすすめです。
一般的な便座に比べると、最大で3倍近い流量(≒水圧)を出せるのが魅力です。
使っているうちにシャワーが弱くなったと感じたら
これまで使ってきた温水洗浄便座のシャワーが弱くなったと感じた場合、やるべきことは2つがあります。
故障を疑う前にやるべきこと
故障を疑う前にやるべきことは2つあります。
洗浄強さを低く設定しないか確認する
1つめが、洗浄強さが低く設定されていないか念のために確認することです。
洗浄強さは通常3段階~5段階程度で調整できますが、意図せずに低くなっていることがあります。
最も考えられる事例として、リモコンでは洗浄強さが強く設定されているのに、本体でその信号を受信できていないケースがあります。
リモコンの信号が壁や障害物の影響で、本体に届いていないのかもしれません。
信号を受信すると、本体でピッという確認音が鳴るので、念の為に確かめてみましょう。
ストレーナーが目詰まりしていないか確認する
2つめが、ストレーナーの確認です。
ストレーナーとは、温水洗浄便座本体にゴミが入って故障することを防ぐためにつけられている網目状の部品です。
ストレーナーがついている位置は、製品によって様々です。
例えば、以下の温水洗浄便座の場合、本体の横側nストレーナーが内蔵されていて、マイナスドライバーを使って外せるようになっています。

ストレーナーを外して水洗いをすることで、網目に詰まったゴミを取り除くことができます。
もし、ストレーナーのゴミが原因でシャワーの水圧が弱くなっているのであれば、ゴミを取り除くことでシャワーの水圧を元に戻すことができます。
故障だとわかったらやるべきこと
もしストレーナーのゴミを取り除いても水圧が元に戻らない場合は、温水洗浄便座本体が何らかの原因で故障していることが考えられます。
水道管からシャワーの出口までつながる水の通路の中で、異物が詰まってしまっているか、バルブが上手に開閉しなくなるなどの不具合が考えられます。
このような状態になると、自分で修理することは困難なので、専門業者にお願いするしかなくなります。
詳しいことは、トイレ修理の専門業者に問い合わせましょう。
元々シャワーが弱いと感じているなら
使っていたシャワーが弱くなったのではなく、元からシャワーの水圧が弱いと感じているなら、それは製品本来の持つシャワーの水圧に満足できていないのかもしれません。
その場合は、温水洗浄便座を買い替える必要があるかもしれません。
シャワーの水圧上限はモデルごとに異なる
シャワーの水圧上限はモデルごとに異なっていて、製品仕様だけで判断することは難しいのが現実です。
しかし、シャワー水圧の目安を知る方法はあります。
それは、製品の仕様表にかかれているシャワーの流量に注目することです。
流量とは、一定時間に流れる水の量のことで、流量が大きいほどシャワーの水の量が多いことになります。
シャワーの流量とシャワーの水圧は、厳密には比例しませんが、水圧を出すにはある程度の流量が必要になることから、流量を水圧の目安とすることができます。
一般的には瞬間式の方が貯湯式よりも弱い
温水洗浄便座のシャワーの加熱方式には、瞬間式と貯湯式の2つがあります。
瞬間式 | 貯湯式 | |
図解 | ![]() |
![]() |
特徴 | 水道水を瞬間的に加熱するタイプ | 水道水を一度タンクに貯めてから加熱するタイプ |
一般的には瞬間式の方が貯湯式よりも流量は小さくなります。
瞬間式は、水道水を瞬時に温めてシャワーとして出す必要がありますが、この方式だと温められる水の量に限界があるからです。
貯湯式は、タンクに一旦水を入れて温めた上で貯めておけるので、シャワーの流量を大きくすることができます。
市販されている商品の流量を見ると、以下のようになっています。(流量の単位はL/分です。)
瞬間式 | 貯湯式 | |
シャワー最大流量 | 0.43L/分~0.45L/分 | 0.43L/分~1.50L/分 |
瞬間式と貯湯式の比較については、以下の記事に詳細を解説しているので、あわせてご覧ください。

最もシャワー流量(≒水圧)の大きいモデル
当社が市販されている製品を確認した限りでは、シャワーの最大流量が最も大きいのは、LIXIL製の貯湯式温水洗浄便座(以下商品)でした。
シャワー流量を最低0.5L/分、最大1.5L/minまでの範囲で調整できるようになっています。
ネット上でも、流量を最大化できるTURBO MAX(ターボマックス)が話題になっています。
KシリーズのTURBO MAXといい最強モードといい、LIXILのこういう茶目っ気は嫌いじゃない。伊奈サニタリーナのころから垂直シャワーによる洗浄力を売りにしてきたDNAみたいなものかな。 #ntv
— louis (@ruikimura) January 27, 2020
昨日ウォシュレットについてちょっと調べたら
LIXIL「Kシリーズ エクストラ」はturboを超えたMAXまで設定できることがわかりました。おはようございます
— ヤマ(酒) (@Toshihakur) April 26, 2020
まとめ
以上、温水洗浄便座の水圧が弱いと感じる場合の対応方法でした。
- 元々使っている温水洗浄便座のシャワーが弱くなったと感じたら、ストレーナーの詰まりを疑い確認する。
- ストレーナーの詰まりが原因でなければ、故障の疑いがあるので専門業者に修理を依頼する必要がある。
- 元から温水洗浄便座のシャワーが弱いと感じている場合、シャワーの水圧を強くするなら便座の買い替えを検討する必要がある。
- 一般的に、その構造上の特徴から瞬間式の方が貯湯式よりも水圧が弱くなるので、水圧にこだわるなら貯湯式を選ぶことをおすすめする。
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