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交換・取付

TOTOやLIXILの便器に合う温水洗浄便座は?【後付に便利な兼用サイズを選択しよう】

ウォシュレット(温水洗浄便座)を後付するときに出てくるのが、「今使っている便器に合わせられるの?」という疑問です。

今回は、TOTO社の便器やLIXIL社(旧INAX社)の便器に後付できる温水洗浄便座を紹介していきます。

現在販売されている温水洗浄便座は、ほとんどの便器に後付可能

現在、日本で市販されている後付タイプの温水洗浄便座は、ほとんどの便器に後付可能なサイズになっています。

日本の便器のサイズはJIS規格で決まっていて、過去30年以上販売されてきた便器は、以下のエロンゲートサイズかレギューサイズのどちらかです。

便器のサイズJISで定められている便器のサイズ

以前は温水洗浄便座のサイズも便器にあわせてエロンゲートサイズとレギュラーサイズの2タイプでした。

しかし、現在市販されているものの大半は兼用タイプと呼ばれるもので、エロンゲートサイズにもレギュラーサイズにも取り付け可能となっています。

温水洗浄便座を取り付けできない条件は?

ほとんどの場合で後付可能とはいうものの、以下の条件にあてはまる場合は後付できません。

温水洗浄便座の後付けが困難な条件
  • 電源コンセントがない場合
  • 40年以上前の便器に設置する場合
  • 海外メーカーの便器に設置する場合
  • トイレが狭い場合
  • トイレとお風呂が一体になっている場合
  • 給水管が隠蔽されている場合
  • 使っているトイレが一体型の場合

各項目の詳細はウォシュレットを後付けできないケースは?をご覧ください。

後付可能なTOTO社製・LIXIL社製の便器

過去販売されていたTOTO社とLIXIL社(旧INAX社)便器で、兼用サイズの後付温水洗浄便座を取り付けられる商品を確認しました。

1990年代以降に主力で販売されていた便器を掲載しています。

TOTO社の後付可能な便器型番

便器型番 ()内はタンクの型番 販売期間
CS220B / 220BP
(SH220BA / SH220BAS / SH221BA / SH221BAS)
2010年~2015年
CS320B / 320BP
(SH320BA / SH320BAS / SH321BA / SH321BAS)
2010年~2014年
CS60 / CS60B
(SH60 / SH61)
2006年~2011年
CS50 / CS50B
(SH50 / SH51)
2006年
CS390B
(SH390 / SH391)
2006年~2013年
CS260B
(SH260 / SH261)
2006年~2011年
CS200B
(SH110 / SH111)
2006年
CS30 / CS30B
(SH30 / SH31)
2004年~2015年
CS20 / CS20B
(SH30 / SH31)
2004年~2006年
CS110B
(SH110 / SH111)
2004年~2006年
CS350 / CS350B / CS350BR
(SH350 / SH351)
2004年~2013年
CS380B / CS380BP
(SH380 / SH381)
2002年~2008年
CS680B
(SH680 / SH681)
2000年~2004年
CS670 / CS670B
(SH670 / SH671)
2000年~販売中
CS430
(SS430BA / SS431BA)
2000年~販売中
CS90 / CS90B
(SH90 / SH91)
1999年~2004年
CS80 / CS80B
(SH90 / SH91)
1999年~2004年
CS280B / CS280BP
(SS280 / SS281)
1999年~2002年
CS81 / CS81B / CS81BU / CS81U
(SH80 / SJ80 / SH81 / SJ81)
1999年~2004年
CZ180B / CZ180BP
(SZ724 / SS180 / SZ729 / SS181)
1997年~2002年
CZ725 / CZ725B / CZ725P
(SZ724 / SS724 / SZ726 / SJ726 / SZ729 / SS729 / SZ727 / SJ727)
1995年~2001年
CZ470 / CZ470B
(SZ724 / SS470 / SZ726 / SJ476 / SZ729 / SS471 / SZ727 / SJ477)
1995年~2004年
CZ440
(SZ441 / SS441)
1995年~2004年
C790 / C790B
(S790 / S791)
1994年~2002年
C780 / C780B
(S790 / S791)
1994年~2002年
C770 / C770B / C770P / C770BP
(S770 / S771)
1994年~2002年
CZ724 / CZ724B
(SZ724 / SS724 / SZ729 / SS729)
1993年~2009年
C730BP
(S730 / S731)
1987年~2009年

出典:大便器取替ガイド 見つかるくん(TOTO)

LIXIL社(旧INAX社)の後付可能な便器型番

便器型番 ()内はタンクの型番 販売期間
BC-ZA20S / BC-ZA20P / BC-ZA20H
(DT-ZA250 / DT-ZA280)
2020年~販売中
BC-ZA10S / BC-ZA10P / BC-ZA10H
(DT-ZA150 / DT-ZA180)
2016年~2022年
BC-Z10S / BC-Z10P / BC-Z10H
(DT-Z150 / DT-Z180)
2011年~2016年
BC-360PU
(DT-V150 / DT-V180 / DT-M150 / DT-M180)
2006年~2018年
BC-320S / BC-320SU / BC-320P / BC-320SU / BC340S / BC340SU
(DT-V150 / DT-V180)
2005年~2011年
BC-110STU / BC-110PTU
(DT-C150U / DT-C180U)
2006年~2013年
BC-250S
(DT-3510 / DT-3520 / DT-3810 / DT-3820)
2003年~2012年
BC-150S
(DT-3520 / DT-3820)
2000年~2003年
BC-220S / BC-220SU / BC-220P / BC-220PU / BC-240S
(DT-3520 / DT-3820)
2000年~2006年
BC-110SU / BC-110ST / BC-110PT
(DT-2510 / DT-2810 / DT-3510 / DT-3810)
1999年~2006年
BC-120S / BC-120SU / BC-120P / BC-120PU / BC-140S
(DT-1520 / DT-2520 / DT-2521 / DT-1820 / DT-2820 / DT-2821)
1996年~2002年
BC-110S / BC-110P
(DT-1510 / DT-1810)
1996~1998年

出典:いいなびの掲載情報(LIXIL)

TOTO社やLIXIL社の便器に後付可能な温水洗浄便座は?

このサイトで紹介している温水洗浄便座は、すべて兼用サイズです。

したがって、上記に代表される型番の便器をはじめとして、多くの便器に後付可能となっています。

ここでは特に人気の4機種を紹介します。

その他の温水洗浄便座をお探しの方は、おすすめ温水洗浄便座を価格・機能別にまとめをご覧ください。

安さを優先したい方向け:東芝クリーンウォッシュSCS-T161

メーカー・型番 東芝SCS-T161
価格 約16,000円(アマゾンの場合)
一体型 or 後付型 後付型
シャワー加熱方式 貯湯式
操作方法 袖部での操作
年間消費電力量
電気代の目安
152kWh(215kWh)
4,104円(5,805円)
最大シャワー流量 0.75L/分
保証期間 1年
おしり洗浄 あり
ビデ洗浄 あり
暖房便座 あり
抗菌加工部位 便座
ノズル掃除 あり
節電 あり
脱臭 あり
温風乾燥
自動開閉
自動洗浄
夜間ライト
その他機能 ステンレスノズル、ノズル位置調整機能

アマゾンでベストセラーになっていた旧モデルの後継品で、2021年11月にリニューアルされて発売された機種です。

価格は16,000円前後で、温水洗浄便座の中では最安価な部類に入るにも関わらず、この価格帯では珍しく脱臭機能がついています

温水の流量は最大0.75L/分で、他メーカーの同価格帯の商品に比べて約15%大きく、たっぷりのお湯でお尻を洗える仕様になっています。

発売から1年足らずでも、アマゾンで4,000件近い評価がついていて、旧モデルからの人気をそのまま引き継いだ東芝の最安価モデルです。

「とにかく温水洗浄便座をつけたい!」という方は、このモデルを選んでおけば間違いありません。

こんな方におすすめ
  • ネット通販で人気の機種から選びたい方
  • 価格を最も重視して温水洗浄便座を選びたい方

 

シャワーの威力を重視したい方向け:LIXILシャワートイレCW-KB31

メーカー・型番 LIXIL CW-KB31
価格 約37,000円(アマゾンの場合)
一体型 or 後付型 後付型
シャワー加熱方式 貯湯式
操作方法 袖部での操作
年間消費電力量
電気代の目安
173kWh(242kWh)
4,671円(6,534円)
最大シャワー流量 おしり0.68L/分(おしりターボ洗浄時1.00L/分)、ビデ0.65L/分
保証期間 2年
おしり洗浄 あり
ビデ洗浄 あり
暖房便座 あり
抗菌部位 ノズル、便座、便ふた
ノズル掃除 あり
節電 あり
脱臭 あり
温風乾燥
自動開閉
自動洗浄
夜間ライト
その他機能 ノズルシャッター

CW-KB31は、2022年に発売されたLIXILの温水洗浄便座で、通常のシャワー洗浄のほかにおしりターボ洗浄を搭載しています。

おしり洗浄中に「おしりターボ」のボタンを押すと、ターボ洗浄に切り替わり最大で1.0L/分の流量が出るようになります。

他モデルと比べると1.5倍程度の流量(水圧)を誇る温水洗浄便座です。

ノズルへの汚物付着をガードするノズルシャッターがついています。

こんな方におすすめ
  • 現在販売されている中で最強水圧の商品がほしい方
  • ノズルまわりの清潔性を重視したい方

自動開閉を使いたい方向け:TOTOウォシュレットTCF8CM77

メーカー・型番 TOTO TCF8CM77
価格 約68,000円(アマゾンの場合)
一体型 or 後付型 後付型
シャワー加熱方式
瞬間式
操作方法 リモコンでの操作
年間消費電力量
電気代の目安
90kWh(112kWh)
2,430円(3,024円)
最大シャワー流量 0.43L/分
保証期間 1年
おしり洗浄 あり
ビデ洗浄 あり
暖房便座 あり
抗菌加工部位 便座
ノズル掃除 あり
節電 あり
脱臭 あり
温風乾燥
自動開閉 あり
自動洗浄
夜間ライト
その他機能 ノズル位置調節、ノズルきれい、プレミスト、つぎ目のない便座、クリーン樹脂

TCF8CM77は、TOTOの自動開閉機能搭載モデルの中では廉価版に位置づけられる商品です。

LIXILのCW-RWA30に対抗する機能が多く、ノズルきれい(LIXILのノズル銀イオン除菌)、プレミスト(LIXILの鉢内スプレー)、つぎ目のない便座(LIXILのキレイ便座)等、CW-RWA30と同等の機能を持っています。

その中で、TCF8CM77の特徴は、汚れを落としやすいクリーン樹脂を採用していることと、CW-RWA30よりも省エネ性に優れているところです。

こんな方におすすめ
  • できるだけ安価に自動開閉タイプがほしい方
  • 省エネ性をより重視したい方

豊富な機能を使いたい方向け:LIXILシャワートイレCW-EA24

メーカー・型番 LIXIL CW-EA24
価格 約71,000円(アマゾンの場合)
一体型 or 後付型 後付型
シャワー加熱方式
瞬間式
操作方法 リモコンでの操作
年間消費電力量
電気代の目安
104kWh(139kWh)
2,808円(3,753円)
最大シャワー流量 おしり0.43L/分、ビデ0.45L/分
保証期間 2年
おしり洗浄 あり
ビデ洗浄 あり
暖房便座 あり
抗菌加工部位 便座
ノズル掃除 あり
節電 あり
脱臭 あり
温風乾燥 あり
自動開閉 あり
自動洗浄
夜間ライト あり
その他機能 ノズル位置調節、ノズル銀イオン除菌、鉢内スプレー、キレイ便座、すっきりノズルシャッター、女性専用レディスノズル、エアシールド脱臭、お掃除リフトアップ、プラズマクラスター

CW-EA24は、LIXILの後付けタイプの温水洗浄便座の中で、最高ランクのモデルです。

ノズル表面を銀イオンで除菌する機能や、見た目がフラットに見えてすっきりしたノズルシャッター、女性専用レディスノズルなど、ノズルまわりの清潔性に配慮した機能が多数採用されています。

また、便座に座ると同時に鉢内スプレーが動作して、便器の鉢内を適度に濡らしてくれるので、汚物が便器内に付着しにくくなります。

便座のつぎ目がないキレイ便座は、便座の掃除の負担が軽減できることで評判です。

エアシールド脱臭は、通常のファンで吸い込む脱臭ではなく、便器鉢内に空気の盾をつくって、嫌な臭いを便器外にもらさないよう空気制御をする機能です。

お掃除リフトアップは、スイッチを押すだけで便座が上昇し、便座と便器の間をサッとひと吹きでキレイにできる機能なっています。

男性の立ち小便の尿の入り込みや、ほこりなどで汚れがちな隙間を簡単に掃除できることから評判の機能になっています。

プラズマクラスターは、ャープ社が空気清浄機やエアコンで搭載している空気中の除菌ができるイオン技術です。

同等の機能を持つTOTO製の温水洗浄便座よりも安いのも魅力です。

こんな方におすすめ
  • エアシールド脱臭や、お掃除リフトアップなど、LIXILの最高機能に魅力を感じる方

温水洗浄便座は自分でも後付け可能!

温水洗浄便座は、ネット通販で購入して自分で後付けすることも可能です。

自分で温水洗浄便座を取り付ける際の手順は、以下のとおりです。

自分で温水洗浄便座を取り付ける手順
  1. 今ついている便座と部品を取り外す
  2. 分岐栓とホースを取り付ける
  3. 便座本体を取り付ける
  4. 本体への給水ホースを取り付ける
  5. 電源を接続して試運転する

さらに詳しく知りたい場合は、温水洗浄便座を自分で取り付ける方法【最短30分】をご覧ください。

賃貸物件で取り付ける場合は、少し工夫が必要になるので、賃貸で温水洗浄便座を取り付ける手順をご覧ください。

 

ABOUT ME
中山 裕司
元住宅設備メーカーのトイレ設計者で、トイレ業界に20年携わる便器・温水洗浄便座のプロです。トイレに関するご質問やお困りごとがあれば、お気軽にお問い合わせください。>>メールはこちら >>公式Lineはこちら