※「ウォシュレット」はTOTO社の登録商標です。本記事の一部で使われる「ウォシュレット」は、一般的な温水洗浄便座の意味で使用しています。
ウォシュレット(温水洗浄便座)のシャワーが冷たくなる原因は複数ありますが、まずは製品が正常か異常かを確かめるようにしましょう。
- シャワーの水温設定を確認する
- 貯湯式を長時間使っていないか確認する
- 電源をOFFにしてもう一度ONにする
もしシャワーが冷たいのが故障だとすると、以下の原因が考えられます。
- 制御基板が故障している
- シャワーの加熱装置が故障している
自分で対処することはほぼ不可能なので、トイレ修理の専門業者にお願いすることをおすすめします。
故障を疑う前に自分でできること
まず、シャワーが冷たくなってしまったときに、本当に故障なのかを確かめましょう。
確かめるべきことは、大きく3つあります。
- シャワーの水温設定を確認する
- 貯湯式を長時間使っていないか確認する
- 電源をOFFにしてもう一度ONにする
シャワーの水温設定を確認する
1つは水温の設定です。
通常シャワー水温は3段階から5段階くらいで設定できるようになっています。
水温は32℃~40℃くらいの間で設定できるのですが、水温の設定には「切」、つまり水道水の温度のまま加熱せずに使う設定があります。
もし、水温設定が「切」のまま使っていると、シャワーは全く温かくならないので、水温設定を確かめるようにしましょう。
なお、お使いの温水洗浄便座が瞬間式だと、温度設定を変えればすぐに温かいシャワーが出るようになりますが、貯湯式の場合は温度設定を「切」から他の設定に変えてもすぐには温まりません。
一般的、貯湯式の場合、水温が「切」の状態から設定温度まで上がるのに5~10分程度かかることにも注意しましょう。
瞬間式と貯湯式の違いは以下の記事にまとめているので、あわせてご覧ください。
貯湯式を長時間使っていないか確認する
温水洗浄便座が貯湯式の場合、長い時間シャワーを使っていると湯切れを起こすことがあります。
貯湯式は、タンクに水道水を貯めてから加熱させているので、タンクの中の水を使い切ると、シャワーの温度は水道水の常温になります。
一般的に、タンクの温水は無くなって常温になるのは40~50秒くらいです。
シャワーを長時間使っていたり、誰かが使ったすぐ後に使ったりしていると、シャワーは冷たくなってしまいます。
タンクにお湯がなくなっている場合も、タンクに貯めた水が温まるまでは5~10分程度の時間を必要とします。
電源をOFFにしてもう一度ONにする
電化製品である温水洗浄便座は、電源基板に内蔵されたソフトで機器を動かしていますが、何らかの理由でソフトにエラーが起こってしまい動かなくなっていることもあります。
そうした場合、電源を一度OFFにして、再度ONにすることで、ソフトのエラーが解消されて再度動くようになることがあります。
温水洗浄便座のシャワーが冷たくなる原因と対処方法
シャワーが冷たくなる直接な原因は加熱ヒーターが切れてしまっていることですが、その加熱ヒーターが切れる原因としては、大きく2つあります。
- 制御基板が故障している
- シャワーの加熱装置が故障している
制御基板が故障している
電気部品の動きをコントロールするための基板が壊れて、温かいシャワーが出なくなるケースがあります。
ソフトウェアに一時的にエラーが発生した場合、先ほど書いたように電源を入れ直すことでリセットされて復帰できる場合があります。
しかし、それ以外の故障に関しては、交換する以外に直す方法はありません。
基板を交換する場合、修理費は、20,000円~40,000円程度になるでしょう。
シャワーの加熱装置が故障している
温水洗浄便座の加熱装置には、水温を適切にコントロールするためのセンサーが入っています。
また、温度が何らかの要因で異常上昇して、使っている人に熱いお湯がかかって火傷しないように、安全装置としてヒューズが入っています。
このセンサーが壊れたり、ヒューズが作動したりすることで、温水が出なくなることがあります。
この場合、温水の加熱ユニットの交換が必要になりますが、修理費は、20,000円~40,000円程度になるでしょう。
まとめ
- シャワーの水温設定を確認する
- 貯湯式を長時間使っていないか確認する
- 電源をOFFにしてもう一度ONにする
- 制御基板が故障している
- シャワーの加熱装置が故障している
自分で対処することはほぼ不可能なので、トイレ修理の専門業者にお願いすることをおすすめします。