※「ウォシュレット」はTOTO社の登録商標です。本記事の一部で使われる「ウォシュレット」は、一般的な温水洗浄便座の意味で使用しています。
ウォシュレット(温水洗浄便座)の温風乾燥機能を使っても乾かない理由は、風量と風の出方に問題があるからです。
この記事では、温風乾燥機能が乾かない理由を実際の検証結果も交えて解説していきます。
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温風乾燥機能が乾かない理由
温水洗浄便座の乾燥機能を使っても乾かない理由は、以下2つです。
- 風量が足りないから
- 風の出方が悪いから
風量が足りないから
温風乾燥機能の風量は、0.3m3 /分程度です。
ヘアドライヤーの風量が、1.0~1.3m3 /分程度なので、温水洗浄便座の乾燥機能の風量は、ヘアドライヤーの2割から3割程度の風量となります。
シャワーで濡れた局部を乾かすためのパワーとしては、十分とはいえないでしょう。
風の出方が悪いから
風量だけでなく、風の出方にも問題があります。
おしりの形状を考えると、くぼみに沿った方向に温風を出すのが最も効果的です。
ところが、市販されているほとんど温水洗浄便座の温風は、風を横からお尻に当てています。
シャワーノズルが真ん中に配置されている都合上、温風を出す装置を横に配置するしかなく、結果として風が横から出てしまっているのです。
実際に乾かないと思っている人は多い
温風乾燥を使ってみたものの、乾かないと思っている人は少なくありません。
家のトイレに温風乾燥機能はついているものの、使っていないという人から以下のような声が挙がりました。
乾燥機能は、拭いた方が早いと思っているので使っていません。
乾くまでの時間がもったいないと思っています。
トイレットペーパーで事足りるので、使っていません。
温風乾燥機能は実際にどの程度乾くのか?
本当に温風乾燥機能は乾かないのか?市販の温水洗浄便座で実験をしてみました。
実際の人体をスキャンしておしり模型を作り、その模型の上に紙を貼り付けて黒い色の水を染み込ませ、その黒い水がどのように乾いていくのか?を確かめました。
以下の写真が乾燥開始直後の状態です。
下から見ると、お尻に対して温風が横から当たっているのがよくわかります。
これだと濡れている部分に効果的に風を当てるのは難しいでしょう。
以下の写真が乾燥開始から2分後の状態です。
写真を見るとわかるように、2分経過した後でも黒い点は残っていて、十分乾いていないことがわかります。
この結果を見ると、「温風乾燥を使っても乾かない!」という声が多くなるのも理解できます。
以下の動画もあわせてご覧ください(スタートから30秒後までの状態です)
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