※「ウォシュレット」はTOTO社の登録商標です。本記事の一部で使われる「ウォシュレット」は、一般的な温水洗浄便座の意味で使用しています。
ウォシュレット(温水洗浄便座)のリモコンが急に効かなる理由としては、仕様上の設定と、故障の両面を疑う必要があります。
- リモコンの電池残量を確認する
- リモコンがOFFになっている
- トイレの壁が黒っぽい色になっている
- 便座本体のリモコンの受光部に太陽光があたっている
上記のことを試しても水が出ないなら、故障の可能性が高いです。
故障の場合は、リモコンを新品に交換する必要があります。
故障を疑う前に自分でできること
リモコンが効かないときには、故障の前に以下のことを疑ってみましょう。
- リモコンの電池残量を確認する
- リモコンがOFFになっている
- トイレの壁が黒っぽい色になっている
- 便座本体のリモコンの受光部に太陽光があたっている
リモコンの電池残量を確認する
温水洗浄便座のリモコンは、電池で動いています。
一般的には単三電池が使われていて、薄型や小型のリモコンだと単四電池が使われるケースもあります。
温水洗浄便座のタイプによっては、電池残量が少なくなったときに残量表示が出るものもあります。
なお、トイレのリモコンに使用する電池には、アルカリ電池を推奨します。
トイレのリモコンは、信号を壁や天井に反射させて温水洗浄便座本体に届けていて、反射の途中で信号が消えないように電池に大きなパワーが求めらるからです。
アルカリ電池は、マンガン電池よりも大きな電流を長時間流せる特徴があるので、トイレのリモコンに使う電池としてはアルカリ電池がおすすめなのです。
マンガン乾電池を使用すると、電池の容量がなくなってきたときに、リモコンがきかなくなったり、本体が動かなくなったりする可能性が高くなるので注意しましょう。
リモコンがOFFになっている
リモコンが電源がOFFになっているケースもあります。
リモコンには、温水洗浄便座本体の電源をON/OFFするためのボタンがついています。
このボタンは、温水洗浄便座だけでなく、リモコンの電源もOFFにするボタンです。
しかし、誤って電源ボタンを押したときに、本体が信号を受信せずにリモコンだけがOFFになってしまうこともあります。
そうすると、本体は動いているのに、リモコンだけ動かないということが起きてしまいます。
リモコンが動かないと思ったら、電源がOFFになっていないか確認しましょう。
トイレの壁が黒っぽい色になっている
トイレの壁が黒っぽい色になっていると、リモコンの信号が届きにくくなります。
リモコンからの信号は、壁を反射して本体のリモコン受光部で受信しますが、壁が黒いと反射せずに吸収してしまうからです。
仮に電池が新品のうちはよくても、電池が弱くなると、電池寿命よりも早く動作できなくなってしまう可能性もあります。
便座本体のリモコンの受光部に太陽光があたっている
便座本体のリモコン受光部に太陽光があたると、受光部が正常に信号を受け取れなくなり、リモコンが効かないことがあります。
リモコンの信号受光部は、温水洗浄便座本体の後ろ側についていることが一般的です。
たとえば、以下の商品だと向かって右奥の位置にリモコンの信号受光部があります。
ここが太陽光に晒されてしまうと、リモコンの信号を上手に受けて取れなくなってしまいます。
リモコンが故障している場合は?
リモコンが故障した場合は、リモコンを新品に取り替える必要があります。
リモコンを交換する際には、使っている便座の型番に合ったリモコンを選択することが基本になります。
ただし、リモコンからの発光信号は、基本的にメーカーごとに同じになっています。
たとえば、ある型番の本体を別の型番のリモコンで操作しても動作できます。
型番によって機能の多少があるので、動作しない機能もありますが、基本的な機能(おしり洗浄、ビデ洗浄、温水温度や便座温度の調節等)は、問題なく動作します。
TOTOだと、以下のリモコンで基本機能を動作可能です。
たとえば、LIXILだと、以下のリモコンで基本機能を動作可能です。
急いで温水洗浄便座を使用できる状態にしたい場合は、これらのリモコンで応急対応するのも1つの方法になります。
まとめ
- リモコンの電池残量を確認する
- リモコンがOFFになっている
- トイレの壁が黒っぽい色になっている
- 便座本体のリモコンの受光部に太陽光があたっている
リモコンが故障している場合は、リモコンを新品にしましょう。
型番に合ったリモコンでなくても、メーカーが同じなら動作可能になるケースがほとんどです。
型番に合ったリモコンを選定したいなら、トイレ修理の専門業者にお願いすることをおすすめします。